ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅(107)
誰もが生きていくなかで、いろいろな問題に遭遇して、学びをいただいているのではないでしょうか。先日、ある方(Aさん)から質問を受けました。Aさんは、仕事の親しい友Bさんからおなじく仲間のCさんからのことで「あなたによってCさんが『私は傷ついている』と聞いた」と言われたそうです。AさんはCさんを傷つけた心当たりがなく、どうしてそう言われるのかと戸惑い落ち込んでいたそうです。よく話を聞いてみると、その友のBさんにCさんが言っているところでは、Aさんつまり相談者から強く攻撃されている感じなのだそうです。Aさんは「私は何もしていないけれど、Cさんの幸せを祈っている」というのです。
私は、そのAさんに対して、「相手を憐れんで祈ったとしても、あなたのジャッジ(裁き)、価値観をもとにした祈りだったなら、その無意識の自分の波動が、相手に圧迫感を伝えることになるのですよ」と伝えました。するとAさんも納得され、自分の何かに気付いたようでした。これはディクシャの時の質問です。
彼女はこれから気付きの修行に入っていきます。いろいろ自分で気付かない癖に気付き、高次元の波動で浄化されていくでしょう。誰もが自分の考えを信じています。そのフィルターで相手をジャッジします。無心と慈愛で物事を進めないと、そこに抵抗が生じます。受け取った相手は押しつけがましいエネルギーを受け取ることになるからです。あるがままの相手を受け入れます。人に完全性を求めてもうまくいきません。理解と許しが必要です。たとえ祈ったとしても意識下には無意識の裁き、ジャッジがあるのです。
人間関係をうまくするのに慈愛が必要です。それは純粋な魂のレベルからの愛です。その愛によってはじめて真の癒しが起きるのです。人が変わるためには、潜在意識にあるカルマ、行為と結果の記憶を浄めます。サマディレベル(悟りのレベル)からの叡智と秘法の聖なるエネルギー伝授をいただくとカルマを浄めることができます。学歴があり、優秀で、自分でもかなりいい感じに生きているつもりでも、内側を浄め本当の自分を悟っていくという修行をしないと人間は完成されないのです。
この体と心は神様が作られました。宇宙からおくられてきた存在です。しかし人はその尊い生まれを忘れ、心身を自分のエゴと自己防衛で使っています。自分の幸せのために心や体、感覚が喜ぶ選択をして生きています。本当の生き方は神にささげる、奉仕をする生き方です。あなたの言動が、曇りからではなく、深いところの純粋な願いになったとき、初めて素晴らしい人と人との関係が築けるのです。調和が図られるのです。人生の目的は本当の自分に還ること、そのためにはささげる、サレンダーをするのです。神にサレンダーをするのです。そこから純粋な慈愛が生まれます。そうした真の成長をするのが、本当の人生を生きること、人生の目的なのです。
(次回は5月27日号掲載)
〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子(あいかわ・けいこ)
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年6月より3回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年4月よりTBSラジオにて生き方を語る。