ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅(112)
人生100年時代ともいわれる昨今ですが、お金のことや、介護など先の事が心配になり、長生きを手放しに喜べないとも聞きます。年を取ると、肉体的には故障が増え、思うようにいきません。また精神的にも頑固に、心の不安や心配という否定的な性質も強くなり認知症になるかもしれません。それで私の所に来て、体も心も若がえりたいというわけです。私の合宿などを受けますと事実二、三十年は若返らせてあげますが、今までと同じセルフィシュな欲望を満たすために心身を使うための若返りにしてほしくはないのです。
また、たくさんある老後の時間をどう使うのか。若い時にできなかったことをと、いろいろな食べ歩きや、旅行、趣味、おしゃれをするなどして元気に歩き回りたい、と思うのでしょう。これらのことは一時的な心と体、感覚の喜びであり、それに依存し、また飽きて欲望がわき、次のものがほしくなります。お金や友や立派な家や、車あるいは美人であっても、深い内側は一向に満たされなく、さみしいのです。表面的な満足する物、常に変化する物に飛びつき依存し、それに執着して、エネルギーを消耗していくのです。普通には、ストレスをためて老化し、カルマを積んで、それが死ぬまで続くのです。あるいはさらにまた生まれ変わってそれを繰り返していくのです。
パートナーがいるとき、年を取った向かい合い方があります。
定年退職をした夫が家にいるとお互いに言い争いになるとか、人間的に許しあい、お互いに成長しないと、その空間がいたたまれないものになります。このように老後さらにいろいろな問題が、生まれているようです。
そのすべてにこたえられるのは人生の真の目的、本当の自分に出会っていき人間を完成させていくということなのです。それは究極の悟りへの道です。私はそれを伝えています。
真に満ちるとは、源にある本当の自分を悟ることです。そのことで生命力があふれ、愛が満ち、智慧が満ちることです。ヒマラヤ聖者は心と体を正しくして、源に還っていく生き方、本質的な磨き方、悟りへの道を伝えています。最初にディクシャというエネルギー伝授でヒマラヤシッダー瞑想の伝授を行い、さらに段階を追ってそのほかの修行法を伝授していきます。そして日々実践をしていきます。するとあなたは内側が満ち、健康になり、問題が解決して安心をいただき、幸福感が表れてくるのです。またすべてに感謝でき、問題が解決していきます。自分と周りが浄まり、先祖も子孫もその功徳を受け、それぞれが守られて安らぎをいただくのです。──ある、娘さんの報告です。お母さんが認知症になり、暴れたり別人になってしまったので施設に入れられて、毎週様子を見に行っていたと。娘さんが私のディクシャを受け、瞑想修行をして2週間後に病院に行きましたら、暴れていたお母さんの認知症が治っていたというのです。
あなたが修行をすることで、周りも浄まっていく。それはとてもありがたいことです。
(次回は8月12日号掲載)
〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子(あいかわ・けいこ)
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年6月より3回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年4月よりTBSラジオにて生き方を語る。