〈コラム〉今こそ暗闇から光に導く人が必要

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ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅(88)

6月26日仙台での法話会にて

6月26日仙台での法話会にて

メンターという言葉がポピュラーになっています。新入社員の方は会社で先輩にいろいろと教えていただきます。何から何まで教えてもらい、覚えてやっていくのです。人生の中でいろいろなメンターに当たる人との出会いがあります。生まれていろいろなことを体験して、学んでいきます。自然に見聞きして学び、育っていくプロセスがあります。親は危険に近づかないように、けがをしないように、と教えます。父親は外で守り、母親が家での守り、子を育てます。そこにおじいさん、おばあさんがいて、サポートしているかもしれません。動物においては、親から直接に生きるための獲物のとり方などを習うでしょう。そして早いうちに親離れをします。人間においては手厚く学びをいただきます。小、中、高校と、生きていくために必要なことや、世の中で役に立つ、基礎のことを学んでいきます。歴史も地理も、生物学や物理も学ぶでしょう。見える世界のことを学ぶのです。さらに昨今は見えないところのこと、DNAなどのことも詳しくわかり、そうした知識に興味を持つ人もいるでしょう。

ヒマラヤの聖者は昔から、サマディという修行を行い、見えないところを究明してきました。そしてヴェーダという聖なる知恵の経典が生まれ人類に役立ってきました。そうした聖者は、見えないところのことのガイドをするスピリチュアルメンターといえるかもしれません。その方をグルといいます。グとは暗闇、ルとは光という意味です。暗闇から光に導く人という意味です。見えないところの叡智を伝えていきます。今こそこのグルが必要です。誰もがこの先に不安を覚えています。物質的には満たされているのですが、自分は昔のままでそれほど進化していないのです。

人はいまだ悩める存在です。悩みとは何なのか。私が伝えているのは、自分の中に何があるのか、そのからくりを知って、それをコントロールできる人になることです。スピリチュアルマスターは光と一体のサマディというステージを体験し、人を変える力を得ました。その光に触れると恐れが取れるのです。光が当てられ、いらないものが溶かされてシンプルになり、今にいることができるようになります。すべてが満たされるのです。それは真理への道です。自分の源に何があるのか、自己の探求です。人の旅は今まで外へ外へと向かい、いろいろな知識を得たのですが、同時に苦しみを作り出してきました。

今そのベクトルを内側に向け、源の未知への旅に出発します。そのためのスピリチュアルメンターがヒマラヤ聖者です。あなたの中のすべてを満たす存在に出会っていくのです。

(次回は8月13日号掲載)

yogmataaikawakeiko

〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子(あいかわ・けいこ)
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年6月より3回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年4月よりTBSラジオにて生き方を語る。

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