ダンスショーに子供から大人まで500人が熱狂
小さな子供から大人まで多彩なダンスが繰り広げられた =5月24日、ニュージャージー州(撮影:宮嶋) |
収益金6100ドル超をケニアや福島に寄付
ニュージャージー州リッジウッドでストリート系のダンスを指導する「T.M.H. Dance Studio」主催のチャリティーショー「SMILE ’14」が5月24日、同州のパラマス・カトリック・ハイスクールで開催された。
創立10周年祝うサプライズも
このイベントはチャリティーを目的に、毎年同スタジオの生徒と多彩なゲストがダンスと音楽のパフォーマンスを披露するもので、ことしで7回目。小さな子供たちから高校生までの生徒たちがダンスチームを組んでさまざまなスタイルのダンスを披露。色とりどりの衣装でリズムを取り、会場を縦横無尽に駆け巡る様子に、集まった約500人の観衆が沸いた。ゲストによる豪華なステージや父親らによる「OZIXILE」や母親のグループ「Bitter Sugars」もステージを盛り上げ、最後には同スタジオ10周年を祝うサプライズも用意され、大歓声のうちに幕を閉じた。参加した片岡まあしゃさん(中学3年生)は「緊張がどこかに飛んでいってしまうほど毎回楽しいステージ。こんな楽しいイベントに参加できることを本当にうれしく思う」と気持ちを語った。
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寄付金のために企業から提供された商品や母親らの手作り焼き菓子などを販売するコーナーも大盛況となり、イベントの収益金は総額6164ドルを超えた。うち3664ドルがケニアなど発展途上国でのエイズ医療に貢献するNPO法人イルファー(代表:稲田頼太郎医師)に寄付され、2500ドル超がNPO法人福島震災孤児・遺児をみまもる会へ寄付される。
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母親チームでダンスを披露し、ゲスト・シンガーとしても参加した武末Mickeyさんは「このイベントは単なるダンスイベントではなく、日本人コミュニティーと地域をつなぐ大切な行事。ダンスを通じてつながりを感じられる機会があることがうれしい」と語った。同スタジオを率いる平川美代子さんも「周りの方々や企業・団体のサポートをいただききながら、地域にこのチャリティー活動が浸透してきたことが本当にありがたい。日本人同士が横につながることで、米国社会ともきちんとつながっていける。そのような場として、これからもイベントを続けたい」と語った。
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【ウェブ】www.tmhdance.com/
(「WEEKLY Biz」2014年6月7日号掲載)