ワールドトレードセンターの新駅、ついに開業

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未完成部分多く

米同時テロで崩壊した世界貿易センター(WTC)跡地の隣に3日、パストレイン(PATH)の「ワールド・トレード・センター・トランスポーテーション・ハブ(the World Trade Center Transportation Hub)」がついに開業した。

Images © Port Authority of New York and New Jersey

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現代美術作品のような外観と長引く工事で注目されていた新駅だが、20万平方フィートの面積を誇るモール内はまだ一店舗も開業しておらず、各地下鉄駅と同駅をつなぐ通路もまだ工事中で、「完成」にはまだほど遠いという印象を残す。

現在利用できるのは2、3、A、C、E線、五つの地下鉄線への乗り換え口とニューアークとワールドトレードセンター(NWK―WTC)、ホーボーケンとワールドトレードセンター(HOB―WTC)間の二つのパストレイン線。このほかNとR線への乗り換えと、2と3線、4と5線、AとC線、JとZ線のフルトン・ストリート駅へ乗り換える通路が今後建設される予定。工事の完成時期は未定。

巨大な恐竜の骨を集めたような外観が目を引く建物は、スペインの人気建築家のサンチアゴ・カラトラバ氏(Santiago Calatrava)によるもので、カラトラバ氏は開業セレモニーにも姿を見せた。

開業日には明るい印象のこの建物をカメラに収め、ソーシャルメディアなどに投稿する利用客の姿があちこちで見られた。

総工費は約40億ドル。同エリアでのパストレインなどの利用客は一日に約20万人以上といわれ、2001年の同時多発テロでこの地区の交通網が破壊されてから交通利便性アップが長年待たれていた。

 

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