龍村ヒリヤー和子さん主催でパーティー
セントラルパークの南側にあるマリオット・エセックス・ハウス・ホテルで6日、チベット仏教最高指導者、ダライ・ラマ14世の82歳の誕生日を祝う祝賀会が開催され、ニューヨークに住む、世界のさまざまな文化圏の人たちが集まった。
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ニューヨークのビル・デブラシオ市長からの感謝状を手にした龍村ヒリヤー和子さん=6日、ニューヨーク
主催したのは、東洋医学の開業医として活躍する傍ら、40年以上にわたってダライ・ラマ14世と親交を深め、継続してチベット人民のために献身的に活動を行っている龍村ヒリヤー和子さん(Gaia Holistic Foundation創立者)。
パーティーは、ダライ・ラマ14世から直接届いたメッセージが読み上げられスタート。その後、ニューヨークのビル・デブラシオ市長の代理人から、同会の開催への感謝と、ダライ・ラマ14世への祝辞が記された感謝状(proclamation)が読み上げられ、賞状が入った額が龍村さんらに贈られた。そして、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教、ヒンドゥー教、先住民族(inguinal group)と、ニューヨークにある六つの宗教団体のそれぞれの代表者が壇上に上がり、平和を願う祈りが捧げると、会場中大きな拍手が鳴り響いた。
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パーティーの終盤では、参加者らが国旗を手に、各国の平和を願った=同
ダライ・ラマ14世が、compassion(思いやり)から世界平和を願うというテーマを掲げてることから、「ワールド・ピース・スルー・コンパッション賞(思いやりを通じた世界平和賞)」と名づけられた賞が制定された。同会が始まり今年で3回目となる今回、初めて制定された同賞は、長年にわたる幅広い活動と献身的な働きに対して、聖ヨハネ大聖堂の元司祭のジェームス・パークス・モートンさんに贈られた。
出席者は、モンゴルの民族音楽とダンスや、ペルーのスーパースターが歌うなど、数々のパフォーマンスを、チベット風の前菜などを取り入れたディナーと共に楽しんだ。
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パーティー会場の中央に置かれたダライ・ラマ14世のサイン入りの写真=同
最後には、恒例となっている、198の世界各国と地域の旗を振りながら、それぞれの国と地域の平和を祈るセレモニーが執り行われ、参加者と主催者は、また来年の同じ日に会うことを約束して、会場を後にした。
毎年開催していきたい
主催した龍村さんは「とても良い雰囲気でこの会が実施できて本当にうれしい。世界平和を願う心が一つになったと思う。これからも毎年開催していきたい」と語った。
(2017年7月15日号掲載)