警告の義務付け始まる
ニューヨーク市は、レストランチェーンに塩分を多く含む料理に対し、メニューに警告を表示することが1日から義務付けた。市の健康局コミッショナーマリー・バセット氏によると、こうした表示を義務付けるのは全米で初めてだという。
市内約3000店が該当
3月1日からは違反が発見されると200ドルの罰金が科される。警告マークは塩の容器がデザインされており、2300ミリグラム以上のナトリウムが含まれているメニューにこのマークを表示することが義務付けられる。これは、ティースプーン1杯分とほぼ同じ分量で成人一日当たり摂取量の上限とされている分量。市内のレストランで約3000店がこの法律に該当すると見られている。
1日に先がけて警告マークの表示を始めたチェーンレストラン「アップルビーズ」の最高経営責任者(CEO)ゼーン・タンケル氏は米国紙デイリー・ニュースの取材に対し「私たちは健康に良い食べ物も、悪い食べ物も販売する。とてもおいしい食べ物を提供しているが、健康という面から見ると問題がある場合もある。この警告マーク表示によって、どちらを取るか消費者に選んでもらうことができるようになる」と話している。(2015年12月5日号掲載)