「台湾国民の共通する願い」
国連の各加盟国の元首およびハイレベルの代表が一堂に会して世界の重要な議題を話し合う国連総会がニューヨークの国連本部で開催するタイミングの17日、台湾の与党・民進党、コラス・ヨタカ(谷辣斯·尤達卡)国会議員らが台湾の国連加盟を訴える行進を行った。
ニューヨーク近郊に住む在台湾人ほか、この日のために台湾から来米したNPO団体のメンバーら約100人が、”please support Taiwan to join The United Nation for world justice and peace”の垂れ幕をかかげ、国連本部のある1番街と47丁目の広場からタイムズスクエアに向けて行進した。
ジャーナリストとして長年のキャリアを持ち、国会議員になったコラス議員は、国際社会における台湾の存在を「国際問題や専門分野の議題において、多くの貢献をすることが可能で、国際社会全体の利益をもたらす国だ」と強調してきた。「国際社会の一員として、台湾の国連組織への参加を推進することは、2300万人の全国民の共通する願いです」と話す。
台湾が国際社会で、公平な待遇を受けていないという思いを全国民が同じく持っているという。コラス議員は引き続き、台湾に友好的な国々に対し、国連関連のさまざまな重要な場において、台湾のために声を上げてくれるよう求め、国際社会における台湾の立場を高めて行きたいと考えている。
1945年の第二次世界大戦終後、政党争いを理由に分かれることになった「中華民国(台湾)」と「中華人民共和国(中国)」。台湾は国が成り立つために必要条件とされる、領土、国民、政府がそろっているにもかかわらず、現在でも多くの国が台湾を国と認めていない。それは、「台湾が中華人民国の一部」と主張する中国の意見を尊重しているからだといわれている。
(2016年9月24日号掲載)