在ニューヨーク日本国総領事館 髙橋礼一郎総領事・大使が新年おめでとう

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新年明けましておめでとうございます

 

髙橋礼一郎総領事・大使

 

「ニューヨーク・ビズ」の読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。

昨年3月に着任して以来、当地における日本の皆様のご活躍ぶりや、当地の多くの方々の日本に対する関心の高さを肌で実感してまいりました。世界の金融・経済・文化の中心地であり、最も重要な情報発信地であるここニューヨークの総領事館を代表して、皆様方のご支援・ご指導・ご活躍に深く感謝申し上げます。

総領事館の最も重要な役割は、言うまでもなく、在留邦人の皆様への支援であり、安全の確保です。昨年も、イスラム国による邦人拘束・殺害事件、パリの同時多発テロ、カリフォルニア州における銃乱射事件など、テロ事件が頻発した1年でありました。当館管轄地域内ではテロ事件は発生しなかったものの、各種事件・事故等、我々の生活に身近なところで、注意すべき出来事が発生しました。当館からは、皆様の安全確保の一助となるべく、ホームページや緊急メール等を活用して情報を発信しています。もれなく情報をお届けできるよう、在留届の提出をお願いします。また、昨年の公職選挙法改正により、選挙権年齢が20歳から18歳に引き下げられました。今年夏の参議院議員選挙に伴う在外選挙でも、18歳以上の方が選挙人登録をした上で投票可能となります。登録には手続きに通常3〜4か月が必要となるので、早めに手続きをしていただければ幸いです。

振り返れば、戦後70周年にあたる昨年は、2度の安倍総理の米国訪問及びTPPの大筋合意等により、日米間の緊密な関係を改めて確認し、発展させることができた節目の1年でもありました。11月には皇太子殿下がニューヨークを訪問され、国連「水と災害に関する特別会合」で基調講演され、当地で活躍されている在留邦人等との御接見等を行われました。

春にはニューヨークで渡辺謙さんが「王様と私」に出演されてトニー賞主演男優賞にノミネートされた他、日本人がブロードウェーで活躍する機会が増え、日本では、訪日外国人旅行客数が過去最高を更新し、アメリカの旅行誌は、京都を「訪問すべき都市」の1位に選出しました。秋には、前年に続きノーベル賞に日本人が複数受賞されるなど、日本人にとって嬉しいニュースの多い1年でもありました。今年もこのような明るいニュースが続くことを期待しています。

新年を迎え、総領事館として、これまで以上に当地におられる邦人の皆様のお役に立てるよう全館員が心を一つにして取り組んで参る所存です。引き続き皆様のご指導ご鞭撻をお願い申し上げます。皆様のご多幸及びご健勝を心よりお祈り申し上げます。

(2016年1月1日号掲載)

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