痴漢、のぞきなど、発生件数の合計は699件
ニューヨークの地下鉄での性犯罪件数が昨年よりも急増していると、ニューヨーク市警(NYPD)の発表で12月14日、分かった。
発表によれば、その多くは痴漢や露出狂、のぞきなどで、発生件数の合計は699件、昨年同時期の593件に比べ106件増えているという。発生率で見ると、7月末までに、昨年同時期と比べて約7・5%増加、最新のデータでは17.8%以上の増加が見られる。NYPDのビンセント・クーガン補佐官はこのうち半数以上において、既に犯罪者を逮捕することができていると述べ、その助けになっているのが、乗客が携帯電話などで撮影した写真であることを明かした。
12月初旬にも、既に24回逮捕されており、うち14回性的犯罪を犯していた危険度の高い連続犯罪者の逮捕に、被害者自身が撮影した写真が決め手となって成功していたことを話した。
クーガン補佐官はまた、乗客が、不適切な行為を報告することに対して以前より高い意識を持っていることも、犯罪の報告数増加に影響しているのではないかとの見方も示した。