東日本大震災被災地出身の学生9人が来米

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BEYOND Tomorrow主催イベント
「世界中の人に災害をもっと知って」

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フリップを使って震災の説明をする学生ら=4日、ニューヨーク(撮影・井上)

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参加者らと記念撮影=同

東日本大震災被災地における教育支援プログラム「BEYOND Tomorrow」(一般財団法人 教育支援グローバル基金)主催の企画「TOMODACHI Summer 2014」に1日から10日間、被災地出身の学生が参加し、日本の復興や社会問題への理解を深めるために来米、ニューヨークとボストンを訪れた。参加したのは、多くの希望者の中から選出された、未来のグローバルリーダーになりたいという抱負を持った9人の学生。
4日には、訪問中の学生を迎えニューヨークの日系人会ホールで歓迎会と学生による体験発表会が行われた。当時、高校生だった千葉真英さん(慶應義塾大学総合政策学部、岩手県大船渡市大船渡高等学校卒業)は、震災で母親と祖母を同時に亡くし、自宅も流され、辛い経験をした。その後、たくさんの人に出会い、さまざまな経験を積み、建築面での東北の復興から、人を中心とした復興支援が大切だと目標が変わったという。自然災害により強く耐えることができる地元を再建することが夢だと発表した。
また、仙台から参加した大野ヨシフミさんは「僕は東日本大震災の悲惨さを語りたいわけではない。ただ、世界中の人に災害をもっと近くに感じて知ってほしい。そしてこれから起こる災害のリスクやダメージを少しでも減らしたい」とメッセージを送った。
BEYOND Tomorrowの詳細はbeyond-tomorrow.org参照。
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2014年8月16日号掲載)

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