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5万人動員
ニューヨークのセントラルパークで「母の日」の11日、「Japan Day」が開催された。Japan Dayは日米市民の交流を目的にニューヨークの日本総領事館と日本企業が官民一体で主催するイベントで、ことしで8回目。昨年を上回る5万人が来場。ことしも、4マイルマラソンとキッズランの「ジャパン・ラン」と、ステージパフォーマンスやアクティビティー、フードの「ジャパンデー・フェスティバル」の2部構成で行われた。
午前8時から行われた「ジャパン・ラン」には約7900人が登録し、5707人が完走。男子は18分31秒でヨナス・メブラッフタさんが、女子は23分05秒でアリー・キーファーさんが優勝した。
午前10時半からは、メーン会場のBandshellステージに11組のアーティストが次々と登場し、歌やダンス、ファッションショー、空手など、日本文化にまつわるパフォーマンスを披露した。
ゲストアーティストとして、日本から演歌歌手ジェロが登場、「米国で演歌を披露することはいまだに慣れないが、初めて演歌を聴く人にも気に入ってもらいたい」と述べ、デビュー曲の「海雪」と、5歳の時、初めて覚えた演歌などを含め4曲を披露した。また、歌手のソニンは、自らのヒット曲「カレーライスの女」やディズニーの大ヒット映画「アナと雪の女王」の主題歌「Let it go」を熱唱。ステージ後、「日本は外国ですごく愛されている。ニューヨークにいる日本人がプライドを持って堂々と頑張ってほしい」と話した。
ステージ周辺では、書道や折り紙、浴衣着付けなどの日本文化体験コーナーが設けられたほか、お茶やお好み焼き、豚骨しょうゆラーメンなどの日本食が無料で振る舞われ、参加者は日本の食と文化を楽しんだ。ステージプログラムの最後には、AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」のニューヨーク版の撮影が行われ、来場者含め全員で踊って参加し、盛り上がりをみせた。
同イベントの名誉会長を務めた、在ニューヨーク総領事館の草賀純男総領事・大使は「Japan Dayを通じて日本人のいろいろな側面をニューヨーカーに知ってもらいたい」と話し、同イベントの代表、三井住友銀行の野田浩一常務は「既によく知られているアニメなどのクールジャパンより、奥深い伝統文化に注力して、世界に通じる文化として日本を思ってもらいたい」と述べた。
いまやニューヨークを代表する日本のお祭りとなったJapan Dayは、“日米市民の交流”という同イベントの主旨を全うし、大成功のうちに全てのプログラムを終えた。
(「WEEKLY Biz」2014年5月17日号掲載)