850万人超、クイーンズ区が最も増加
最新の国勢調査が3月24日に発表され、ニューヨーク市の人口が850万人を超えて過去最高になったことが分かった。
調査によると市の5地区合計で昨年の7月1日に比べて5万5211人(6%)増加しており、850万405人に達したという。最近5年の間に市の人口は37万5000人増加しており、これは増加分だけでペンシルベニア州ピッツバーグの人口にほぼ相当する。
5地区それぞれを見てみると、最も人口が増加したのはクイーンズ区で1万6700人の増加。ブルックリン区の1万6015人がそれに続き、ブロンクス区は1万3687人、マンハッタン区が7552人で、スタテンアイランドが1257人。増加率はブロンクス区の昨年比0.9%が最も高い。
市の人口伸び率は昨年、ここ10年で最も低い値となったが、それでもなお、圧倒的な増加数を見せている。アップステートエリアは逆に人口が減っており、昨年よりも1万6596人減(0.24%)。
この調査結果は、人々がニューヨーク市を住みたい場所として選んでいることの表れだが、同時に、住宅事情の厳しさが増すことを懸念する声も多い。