インターフェイス平和祈念式
今年で20年目を迎えた広島・長崎原爆犠牲者追悼のためのインターフェース平和祈念式「平和の集い」が5日、ニューヨークのウエストパーク教会で行われた。式場では、原爆が広島に落とされた日本時間8月6日の午前8時15分にあたるニューヨークの午後7時15分に合わせて黙とうが行われ、平和の鐘の音とともに参加者らは「ノーモア・ヒロシマ」「ノーモア・ナガサキ」「Peace and happiness to all beings(全ての人類に平和と幸せを)」と唱えた。
主催者であるニューヨーク仏教連盟会長、ニューヨーク・インターンフェイス・センター・副会長の仏教僧侶(浄土真宗)中垣顕實法師が日本の宗教による祈念に加え、仏教、神道、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、ヒンズー教と超宗教による祈念も行い、広島県と長崎県の両市長からのメッセージが代読された。また、広島で被爆したウエスト・森本富子氏が被爆証言をし、B29が襲撃してきた時の恐ろしさと、原爆の記憶とともにどのような人生を歩んできたのかを語った。
式典後半では、ジャズピアニストの秋吉敏子さんや作曲家のカルマン・モーアさんらが演奏、広島出身のミュージシャン・原田真二さんによる「Hiroshima, the place start」の演奏では、参列者も一緒に合唱し会場が一体となった。
原田さんのインタビュー記事は、本紙で近日掲載予定。
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2014年8月16日号掲載)