〈Topic〉ARV 身分差別に苦しむインドの貧民層が救われる未来を目指して

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人権擁護者のラヴィ・クマールによって2001年にインドのアーンドラ・プラデーシュ州を拠点に創設されたNGO、救済ボランティア協会(Association of Relief Volunteers=ARV)は、身分差別に苦しむインドの貧民層の救済に力を注いでいる。
インド古来の身分制度である「カースト制」の身分以下と位置付けられ、不可触民と呼ばれた人々(現在はダリットと呼ばれる)への差別は、カースト制廃止後の今もなお村落部、特にインド南部では根強く残っている。村人は、家を購入したり、建てたりする余裕がないため、先祖から引き継いだ一部屋しかないわらぶき屋根の小屋に暮らしており、その小屋も洪水、津波、サイクロンなどの自然災害が起こるといとも簡単に壊れてしまうような脆弱(ぜいじゃく)な物で、現在多くの村民がホームレス状態だという。

住居支援や資金集め

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わらぶき屋根の小屋に暮らす貧民層(提供写真)

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ボランティア活動を行うARVのメンバー(提供写真)

ARVは、村落地域の人々の住居支援を行い、また子供たちの教育や、医療における支援、弁護を行い、人々を力づけている。その一つとして、現在、シェブル村に23棟の頑丈なコンクリートの家を建てるために必要な資金を集めている。クラウンドファンディング「WESYM」で28日まで寄付を募っていて、Tポイント、楽天スーパーポイント、永久不滅ポイント、Gポイントでも支援ができる。詳細はwesym.com/ja/projects/uncaste-india/参照。
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25日から、世界数カ国から集まったボランティアメンバーからなるグループがインドに向けて旅立つ。現地での活動期間は27日から1月3日までの8日間。ARVでは随時、ボランティアを募集している。詳細はwww.reliefvolunteers.org/volunteer.html参照。
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2014年12月6日号掲載)

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