甘糀ベースのクセのない「甘酒スムージー」が人気
1日、オープン1周年を迎えたブルックリンのウィリアムスバーグにある「MYKITCHEN IN BROOKLYN(通称・MKB)」。同カフェ代表の池田こずえさんが、「お客さまは家族。自分の子供や家族に安心して食べさせたいものを、お客さまにも同じように提供したい」という思いから、安全な食材を厳選。動物性の食材は一切使わず、甘酒を中心に味噌(みそ)など日本古来の発酵食品を使った自家製“アメリカンフード”が“こだわりのヘルシーカフェ”と地元の健康志向の米国人の間で高く評価され話題となっている。
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同店人気は「オリジナル甘酒スムージー」(7ドル)。日本の伝統的な飲み物である甘酒、MKBではその製法にもこだわっている。オーガニック玄米を使用。手をかけて発芽させた玄米を米糀(こうじ)で発酵させた「作りたて」甘糀をドリンクのベースとしている。甘糀は自然の甘味料と呼ばれ余分な甘味料など一切加えておらず、熱処理もされていないため「プロバイオティック効果」が最大限に発揮されている。その甘糀をドリンク状にして季節の野菜や果物と共に作られる「甘酒スムージー」はクセのない優しいおいしさ。“健康美”を意識するウィリアムズバーグの若いニューヨーカーにリピーターが多いという。
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今回紹介してもらったMKBオリジナルの甘酒スムージーは3種類。甘酒に生姜(しょうが)を加えて体を温め胃腸を整える人気の「白 Mysterious Ginger」。甘酒とビーツ、ラズベリーがベースの色鮮やかなビタミンの宝庫「赤 Red Carpet」。甘酒やケールがベースの野菜の王さま抗酸化作用抜群の「緑 Garden Green」。
スイーツも健康志向で、「ビーガン・パンプキンムースケーキ ラズベリーソース」(4.50ドル)や、白砂糖とバターを使用せず、揚げずに作られたドーナツなどこだわりのメニューが並ぶ。
同店のFacebook(mykitcheninbrooklyn)では、おいしそうなスイーツやランチメニューなど頻繁にアップされており、デイリースペシャルメニューなどが随時紹介されている。
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代表の池田さんが25年間在籍したアムネットを中心とする「A・グループ」。同グループの中川扶二夫社長が2011年に日本で起きた東日本大震災の発生をきっかけに、復興支援になる事業として同社の悲願でもあった飲食ビジネスに進出。静岡お茶処の老舗「佐々木製茶」佐々木余志彦社長の支援を受け、日本の食文化の素晴らしさを伝えるようとMKBをスタートさせた。
MYKITCHEN in BROOKLYN
【住所】359 Manhattan Ave,(Jackson Stとの角)Brooklyn, NY
【営業時間】月~日:午前9時半~午後7時
【電話】347-689-4265
【ウェブ】mkbnewyork.com/mkb1/
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2014年12月13日号掲載)