〈新年特集〉「ONE-LINE~気仙沼イルミネーション~」

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点灯式でMay J.が歌声披露

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多くの観客が駆け付け、いっぱいになった会場(Photo by Sada Sato)

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「未来へ」などを歌い上げるMay J.(Photo by Sada Sato)

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気仙沼の海岸沿いに飾り付けられた全長1300メートルのイルミネーション(提供写真)

東日本大震災以降、毎年11月末から1月初旬にかけて宮城県気仙沼市で開催されるクリスマスイルミネーションイベント「ONE-LINE~気仙沼イルミネーション~」の点灯式が2014年11月29日行われ、歌手のMay J.が登場。同イベントの公式テーマソング「未来へ」などを披露し、会場に駆けつけた多くの観客を楽しませた。

東日本大震災の地元有志で企画
同イベントは、11年3月11日に発生した東日本大震災の巨大津波により市内の大半が壊滅した宮城県気仙沼市の地元有志によって企画されたもの。震災で、タンクから漏れた重油に火がつき、市内鹿折地区、南気仙沼地区は大規模火災で炎上、甚大な被害に見舞われた。ヒカリを失しなった気仙沼に、イルミネーションの暖かいヒカリを灯(とも)したい、そして市民が笑顔になる場所を提供したいという思いを胸に「気仙沼クリスマスイルミネーションプロジェクト実行委員会」が発足され、以来、毎冬、街をイルミネーションで彩った同イベントを開催している。
同市の「顔」と呼ばれる内湾地区に全長1300メートルのイルミネーションを海岸沿いに飾り付け、湾形を縁取るとともに、近隣住宅から協力を得ながらプロジェクトは、気仙沼湾の「ワン」と人々の心を一つにするという「ワン」、そして人々の思いを紡ぎ、一つの線にしていきたいという意味を込め、「ONE-LINE~気仙沼イルミネーション~」と名付けられた。

期待される催事へと成長
「初年度から継続して原宿表参道欅会様がわれわれの趣旨に賛同し、15万球を超えるイルミネーションを無償貸与してくださったり、海上花火の無償演技、そして有名アーティストであるMay J.さんがチャリティーライブを開催するとともに、われわれの公式イメージソング「未来へ」を作曲してくださるなど、本当に信じられないほどの温情を頂戴して参りました。おかげさまで今では地元の方から期待される催事へと成長させることができました」(ONE-LINE実行委員会 実行委員長 宮井和夫=写真)
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同委員会は運営面や資金面で数多くの課題を抱えており、一般への支援も呼びかけている。詳細はkesennuma-christmas.com参照。

(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年1月1日号掲載)

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