「デパ地下」も登場、40万人が来場
グランドセントラル駅
米国から訪日客を誘致する祭典「ジャパンウイーク2015」(www.japanweek.us)が18日、ニューヨーク中心部のグランドセントラル駅で、3日間の日程で行われた。日本の観光庁と日本政府観光局(JNTO)主催で、2011年の東日本大震災で減った観光客を呼び戻そうと、12年から毎年開催されている。来場者数は40万人、日本人以外も多く足を運び、大盛況で幕を閉じた。
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飲食料品をはじめ、アパレル、航空会社、旅行代理店、各社がそれぞれがブースを構え、伝統品から最新の流行までさまざまな角度から日本をアピールした。
18日のオープニングセレモニーでは、在ニューヨーク日本国総領事館の草賀純男総領事・大使が、「日本の食や文化の紹介を通して旅行先としての日本の魅力を伝えたい」と祝辞を述べた。JNTOの田中由紀ニューヨーク事務所長は、3月14日に長野―金沢間で開業する北陸新幹線開業を取り上げ、訪日客のより一層の増加への期待を語り、さらなる誘致に向けて「宿泊予約などが比較的取りやすい冬場や7、8月の集客に力を入れたい」と意欲を示した。草賀・田中両氏と共に協賛企業の代表取締役らによる鏡開きも行われ、イベントの成功を祈願した。
会場では、常設ブースで食文化の紹介として、訪日客の間で人気が高い「デパ地下」の雰囲気を再現し、弁当やスイーツを販売。シュークリーム専門店「ビアードパパ」は、オリジナルシュークリームをはじめ、ドラえもんとコラボレーションをしたどら焼きシュークリームや、「オタフク」のお好みソースを使用したエビ焼きやコロッケをシュー皮で包んだものなど、ニューヨーク限定商品を販売し、即日完売の人気ぶりだった。日本酒造組合中央会によるSAKE BARでは、日本各地の地酒が並んだ。たこ焼きや大学芋など「庶民の味」が楽しめる屋台も登場した。
イベントステージでは、日本のファッションアイコンとして知られるデザイナーで元モデルの植野有砂さんと、ファッションモデルでタレントのマリエさんによる“トウキョウファッション”を紹介するトークショーが行われた。本紙3月7日号で、植野有砂さんとマリエさんのインタビュー記事掲載予定。
また、海外挙式やウエディングドレスのレンタルサービスを行う「ワタベウェディング」による着物のファッションショーや、米国でも人気の「ドラえもん」やNHKキャラクターの「どーもくん」らを紹介するイベントも行われ、会場を盛り上げた。
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年2月28日号掲載)