5万5000人来場、大盛況で幕
ニューヨークのセントラルパークで10日、「Japan Day」が開催された。同イベントは日米市民の交流を目的にニューヨークの日本総領事館と日系企業が官民一体で主催するイベントで、今年で9回目。昨年を上回る5万5000人が来場した。
今年も日本の文化をニューヨーカーに紹介するため、ニューヨークの日系社会が集結し伝統文化から現在の日本までさまざまな“Japan”が披露された。
4マイルマラソンとキッズランの「ジャパン・ラン」と、ステージパフォーマンスやアクティビティー、フードの2部構成で行われ、午前8時からの「ジャパン・ラン」では約5580人が完走。男子は19分03秒でAyele Megersa Feisaさん(エチオピア)が、女子は24分09秒でTsehay Getisoさん(エチオピア)が優勝した。
ギョーザや作りたてのお好み焼き、焼きそばが並ぶフードテントには今年も長い行列ができた。そして日本の文化を体験できるアクティビティーテントでは、折り紙や歌舞伎の隈(くま)取りなど“常連”が並ぶ中、今年はスタンプを集めると、新幹線の模型と記念撮影ができたり、商品が当たるなどのJapan Railスタンプラリーも登場。会場至るところで一生懸命スタンプを集める人たちが見受けられた。
在ニューヨーク日本国総領事館の髙橋礼一郎総領事・大使は取材に対し、「9年目を迎えたJapan Dayと戦後70周年を迎えた日米関係、そういう中でニューヨーカーと日本との交流を深めるための一つ一つのきっかけとなってくれると良いと思ってます」と語った。
このほか、日本やニューヨークで活躍するパフォーマーが集まるメーンステージで、今年も伝統芸能やダンスが披露された。プログラムの目玉企画として、アイドルグループ「AKB48」の小嶋陽菜さん、武藤十夢さんらをはじめとするメンバー6人が登場すると、とりわけ大きな歓声が上がり、例年にない異常な盛り上がりを見せた。イベントの大トリを務めたAKBのメンバーは、約5000人の前で「ヘビーローテーション」「恋するフォーチュンクッキー」など5曲を熱唱。
小嶋さんは「まさかセントラルパークで歌って踊れる日が来るとは思っていなかったので光栄でした」と満足げだった。
次号(5月23日号)で、AKB48のインタビュー記事を掲載予定。
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年5月16日号掲載)