優しく、そして力強い歌声を披露
ニューヨークを拠点に活動するボーカリスト松川ケイが6月25日、ウエストビレッジのライブハウス「ZINC BAR」で2年ぶり、自身3度目となるライブを行った。
今回初めて、ソロのボーカリストとして舞台に立った松川。当日は、松川が長年共演を熱望していた有名ドラマーのマウリシオ・ゾッタレッリやサックスプレイヤーのアダム・コルカーら豪華なメンバーがカルテットで脇を固め、スタンダードなジャズナンバーからポップス、日本語の歌まで全8曲を披露した。アンコールでは、松川の生き方の指標でもあるというボブ・ディランの名曲「Knockin’on Heaven’s Door」をしっとりと熱唱。「この曲を聴いた時、駄目なものは駄目、嫌なものは嫌とはっきり言っていかなければと感じた」と語った。
月曜の夜にもかかわらず、日本人をはじめ多くのニューヨーカーで会場は埋め尽くされた。ライブの冒頭で、「頑張っている人々に気が休まる時間を」と語ったとおり、全ての観客が彼女の優しくも力強い歌声に酔いしれた。
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2012年7月7日号掲載)