イエロメンコ選手に注目
27日、NYで開催
「ウクライナの雷鳴」 | |
オレクサンダー・イエロメンコ選手(ウクライナ) |
「ロシアの魚雷」 | 「フレンチコネクション」 | 「極東の巨人」 |
イリヤ・カルペンコ選手(ロシア) | ジマ・ベルコジャ選手(フランス) | 鎌田翔平選手(日本) |
1200万人の道場生が所属する国際空手道連盟極真会館。その国際大会である「オールアメリカンオープン空手道選手権大会」が27日、ニューヨークのハンターカレッジ体育館で開催される。本大会は4年に一度、東京で開催される最高峰の全世界空手道選手権大会の前哨戦と位置付けられる無差別級のハイレベルな大会。北米はじめ、日本、欧州、ロシア、南米など世界各地の王者や、強豪選手が出場。今年は第11回全世界空手道選手権大会が開催されるため、その出場権をかけた熱い戦いが繰り広げられるだろう。大会を主催する国際空手道連盟極真会館国際部長・五来克仁師範に、今大会の見どころを語ってもらった。
国際空手道場連盟極真会館国際部長 五来克仁師範に見どころを聞く |
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今回、最も注目されるのは昨年の覇者オレクサンダー・イエロメンコ選手(ウクライナ)でしょう。先日行われたヨーロッパ体重別の軽重量級で優勝し同大会を4連覇、安定した強さを見せています。間合いをとる巧さや、常に冷静で美しい組手で今大会の優勝候補筆頭でしょう。
そこに対抗してくるのが昨年のオープントーナメント全日本空手道選手権大会で5位入賞、技能賞も獲得した世界屈指のテクニシャンのイリヤ・カルペンコ選手(ロシア)や、日本から参戦する同大会4位入賞の鎌田翔平選手(東京城西支部)、ヨーロッパ体重別の重量級3位入賞のジマ・ベルコジャ選手(フランス)でしょう。
その4強に、ヨーロッパ体重別の中量級優勝のアントニオ・トゥセウ選手(フランス)をはじめ、キリル・コチュネフ、イヴァン・メゼンツェフ、デビット・シャルコシャンなど近年盤石の強さを誇るロシア勢がどう絡んでくるのか。また、全世界大会の出場権を得る最後の大会でもあるため、それをめぐる熱い戦いも今大会の見どころの一つだと思います。
女子では2004年から13年まで10連覇し、昨年は欠場したジュリー・ラマー(カナダ)選手が出場します。この女王に日本から出場となる小田幸奈選手(広島県支部)や他の選手たちがどう挑むのかが見どころでしょう。
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次号(6月13日号)では北米から出場する選手の意気込みを紹介する。
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年6月6日号掲載)
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