〈Topic〉焼き鳥専門店 「鳥心」、グランドオープン

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10年の集大成を新店舗で実現

ウエストサイドへ移転

粋な「おもてなし」で感謝の気持ち伝えたい

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カウンター越しのシェフとの距離が近く、調理する様子も楽しめる(クリックして拡大)

4年前から連続でミシュランガイドの星を獲得、今年は「OpenTable」の「ダイナーズ・チョイス賞」も獲得した焼き鳥専門店「鳥心」が移転。6月3日に新店舗をプレオープン、7月27日にグランドオープンを迎えた。
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「オープンに際して伝えたいのは感謝の気持ち」と話す河野睦(こうの・あつし)店長は、旧店舗の立ち上げから10年間営業全てを見てきた。顧客から聞いた意見や感じ取った改善点を全て落とし込み「どうすれば感謝をおもてなしという形で伝えられるかを考えて具現化したのが、今回の新店舗です」と話す。
まず、多様な要望や状況に応えられるよう、店内を大きく4エリアに分けた。店内最大の空間はメーンダイニングの26席。樹齢500年の一本物のヒノキを日本から運んで作り上げた美しいカウンターが印象的だ。カウンター内で調理するシェフとの距離感はまるでショーをみているよう。また、落ち着いた雰囲気とゴールドを基調にしたメザニン(中2階)のテーブルルームでは接待、パーティー、貸切でも使用できる。特別な日には、予約限定のおまかせカウンター「セレクト」がお勧め。厳選された食材を生かした調理法で一品、一串と丹精込めてもてなしてくれる。「仕事帰りにちょっと一杯」ならば、酒、焼酎、カクテルも楽しめるバーカウンターをチョイスしたい。一つ一つのエリアが独立したレイアウトで、店内を進むだけで京都の小道を散策するようなワクワク感がある。

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メーンダイニング。カウンターは樹齢500年の一本物のヒノキを使用

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上品な佇(たたず)まいの外観

鳥心が実現するのは「フードコミュニケーション」。調理プロセスを見せる、盛り付ける、客の食事ペースを気遣いながら料理する、客の表情を見ながら次に提供する一品を考える―。こういったこと全てのサービスを「おもてなし」と考える。「食材を調達、管理、調理、提供する過程において、農家から納入業者、店舗スタッフまで、全員が気持ちを一つにすることが大切です。そして、本当に新鮮で良質なものだけを提供し続けられるよう、常日ごろコミュニケーションを怠らず、何事も状況を把握できるように努力しています」と河野店長。日本が誇るもてなしの文化が味わい深い焼き鳥と共にニューヨーク中で話題となることだろう。

〈情報〉
【住所】362 West 53rd St(bet 8 & 9 Ave), NYC 10019
【営業時間】ディナー営業のみ 月―水 午後6時〜10時半、木・金 午後6時〜11時半、土 午後5時半〜11時半、日 午後5時半〜10時半
【電話】212-757-0108
予約】torishinny.com/reservation/ ※土日の予約はオンライン受付のみ
ウェブ】torishinny.com/

(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年8月1日号掲載)

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