ニューヨーク市立大学シティカレッジ(CCNY)は15日、静岡県下田市から楠山俊介市長や同市の中学生4人を含む13人の使節団を招き日米交流を行った。同大学の創始者であるタウンゼント・ハリスは初代駐日米国公使として下田に領事館を置き、日米修好通商条約を締結し、200年以上続いた鎖国を終わらせ、日本を開国させた人物。
毎年7月に行われているこの交流会には、ハリス一族の子孫、日本領事館、国連、国際交流基金(Japan Foundation)の関係者も出席、同大学図書館に所蔵されているハリスと日本にまつわるアーカイブの展示、同大学シドニー・バン・ノート教授によるハリスと下田に関するプレゼンテーション、昼食会、そしてキャンパスツアーが行われた。
今回の訪問が2回目となる楠山市長は感謝の意を述べるとともに交流の印として下田市より同大学へ「つり飾り」が贈られ、「美しい白い砂浜、そしてエメラルドグリーンの海がある開国の街、下田へぜひ来てください」とスピーチを行った。所蔵されているアーカイブには、ハリスの日記や当時のパスポート、日本で作られた最初の米国国旗など貴重なものが多数あり、一般公開されている(要予約)。
問い合わせ・予約はyinagi@ccny.cuny.edu(担当:稲木)まで。
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2015年7月25日号掲載)
〈ルポ〉CCNY、静岡・下田市から市長や中学生招き日米交流
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