変化に伴う「採用戦略」とPaid Family Leaveを解説
人事コンサルタント会社「SolPortum」代表で、保険会社「Aflack」の契約エージェント、小楠仁啓さんが8日、ニューヨークのミッドタウンにあるアクサ・アドバイザーズ会議室で「NYファイナンシャル道場『人事問題ワークショップ』」を開催した。
セミナーは2部構成で進められ、第1部では今後の人材採用戦略、第2部では2018年1月1日からニューヨーク州で導入される「NY State Paid Family Leave」について詳しく説明され、約30人が参加した。新たなビザ環境による日本人採用難、職場環境の変化や見直しが必要なビジネスのあり方、NY State Paid Family Leaveへの対応に至るまで、ケーススタディーを取り入れながら詳しく解説された。
第1部では、就労ビザ環境が変わっていく中で、今後どのような社員を雇うのかという問題に注目され、「価値ある人材を手放さないためにも職務内容の難易度をよく理解し、給与の市場相場を知る必要がある」と、小楠さんは強く主張。従業員は年齢によって企業に対して求める“報酬”が異なり、“金銭的報酬”だけではなく“環境的報酬”にも注目することが人材保持につながるなど、見直しが必要なビジネスのあり方が解説された。第2部ではニューヨーク州のPaid Family Leaveの概要、それに対する準備と対策として、財源の確保と従業員への通知が必要だと説明した。
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「NYファイナンシャル道場」は、アクサ・アドバイザーズのファイナンシャルコンサルタント、郷田真一郎さん主宰のワークショップで、人材、保険、キャリア、スキルアップなどさまざまなトピックを取り上げるワークショップで、定期的に開催されている。詳細はshin.goda@axa-advisors.comまで。
(2017年8月19日号掲載)