JASSI主催、「しゃぶ辰」で敬老会

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恒例のしゃぶしゃぶ楽しむ

しゃぶしゃぶを楽しむシニアら=15日、ニューヨーク(撮影:池浦)

しゃぶしゃぶを楽しむシニアら=15日、ニューヨーク(撮影:池浦)

日米ソーシャルサービス(JASSI)は15日、イーストビレッジのレストラン「しゃぶ辰」(216 E 10th St)で「しゃぶしゃぶ敬老会」を開催した。同レストラン社長でTICグループ代表・八木秀峰氏の好意で、毎年シニアを招きしゃぶしゃぶを無料で振る舞うというもので、25年以上にわたり開催されているイベント。今回は38人の参加者が集まり、しゃぶしゃぶを堪能しながら互いの交流を深めた。

日本人コミュニティーの礎を築いてきた先人たちへの感謝の気持ちから開催されている。食事の前に、八木社長は「気持ちもおなかも温まるように存分に食べてください。気候が変動しやすいですが、健康に気をつけて、来年、再来年もまた会えるように」とあいさつした。参加者の男性は「おいしい。こういう機会があるとみんなが集まることができ、楽しい」と笑顔で語った。

あいさつをするTICグループ代表で「しゃぶ辰」社長の八木秀峰氏=同

あいさつをするTICグループ代表で「しゃぶ辰」社長の八木秀峰氏=同

TICグループ代表・八木社長
故郷に行かなくてもつながりができれば

ニョーヨークで多くの日本食レストランを展開する八木社長は、1968年に自身が渡米して以来、50年以上がたつことを振り返り「私たちが商売をできるのは、店が米国人対象だとしても、やはり最初に来た日本の人たち。そういう人たちのファウンデーション(基金)があって、われわれが今ある」と先人たちへの感謝の気持ちを語った。また「人種のるつぼであるニューヨークにおいて、日本の人たちが集まって、故郷に行かなくても日本のいい習慣とつながりができれば」と同イベントに込めた思いを述べ、「イーストビレッジは日本人の町として人気がある。それを続けられるように頑張っている。今度は次の世代につなぎ、過去と現在と未来をつなげるように」と、未来への期待も述べた。

(2017年11月25日号掲載)

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