「青春を求めて生き続けないといけない」
世界的に活躍する建築家、安藤忠雄氏の講演会「芸術に夢を見る」が6月26日、ニューヨークのジャパン・ソサエティーで行われた。入場券は早々に完売となり、当日はキャンセル待ちの長い列ができるほどの盛況ぶりとなった。
安藤氏は、建築家としての原点となった地元大阪での活動をはじめ、代表作にまつわる知られざるエピソード、そして現在から今後の活動について、ユーモアを交えた語り口で話した。
「何もないところからチャンスをどうつかむのかが鍵」と話す同氏。新しい建築のあり方を提案し続け、「自分が理想を持っている間は青春だ。芸術は大変な力を持つ。青春を求めて生き続けないといけない」と自身の哲学を交えながら、観客にメッセージを送った。
講演後は、建築やデザインを学ぶ若いニューヨーカーや業界関係者が著者のサインを求める長い列を作り、大いに盛り上がった。
講演翌日、安藤氏は改修を手掛けたマサチューセッツ州のクラーク美術館(Sterling and Francine Clark Art Institute)の除幕式に出席した。
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2014年7月12日号掲載)