「BentOn」設立10年、弁当ビジネスに新機軸

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ロングアイランドシティに新社屋

新社屋

新社屋

 

「Sushi」や「Karaoke」と同様に日本の弁当文化が「Bento」として、ニューヨークにも浸透しつつある。

多角的な弁当ビジネスの展開で、Bento文化をニューヨークに広めてきた「BentOn(べんと・おん)」(社長:古川徹氏)が、3月21日、新社屋(本社兼製造工場)をニューヨークのクイーンズ地区ロングアイランドシティ(LIC)にオープンさせた。同社は2006年の設立以来、企業への日替わり弁当の配達販売、直営店舗での弁当やデリスタイルでの総菜販売、イベントなどでのケータリングサービスを展開する。設立から10年を迎える年に、新たなチャレンジとしてステップを踏む。

3000食の弁当製造可能

配達用の弁当を詰める

配達用の弁当を詰める

3500平方フィートある広々したセントラルキッチンでは、3000食の弁当を製造できるという。現在、ミッドタウンと金融街で展開するBentOn Cafeは、今後このセントラルキッチンを基盤に店舗を増やす予定。「近い将来、マンハッタンに10店舗展開することを目指します」と宣言する古川社長。「このキッチンでできることを増やし、店舗での作業負担を軽くすることで、それが可能になるのです」と説明する。

最新式の瞬間冷却機

最新式の瞬間冷却機

州外への販売も視野

キーとなるのは今回導入した最新式の瞬間冷却機。近距離でも、出来たてをこの機械で一度瞬間冷凍するほうが、冷凍しないまま運ぶよりも新鮮でおいしくなるという。この仕組みでニューヨーク州以外の地域への冷凍総菜販売も可能となる。

直営店、マンハッタンに10店舗を

目覚ましい勢いで開発が進むLICに建つ2階建てのビル。今後、上部に増築することも見据えている。外壁の黒い色は同社のトレードマークとなるユニフォームやロゴ、白黒のギンガムチェックのパッケージと統一。オフィス内もこの色合いでそろえている。ただの趣味ではない。「米国でも売れている店はブランド力があります。おしゃれにはこだわりたいですね」(古川社長)と今後の発展も当然、視野に入れている。

新社屋の前に立つ古川徹社長

新社屋の前に立つ古川徹社長

「弁当」を「Bento」に。10年前に古川社長が目指した「夢」は既に実現されているようだ。

【ウェブ】www.benton.nyc/

(2016年5月21日号掲載)

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