〈会社探訪〉小正醸造株式会社

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鹿児島県日置市で本格芋焼酎を中心に製造・販売

130年の歴史と伝統が織りなす焼酎造り

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小正醸造の蔵看板

 良質な天然水と大地に恵まれた鹿児島県日置市で、本格芋焼酎を中心に製造・販売する日置蒸溜蔵「小正醸造」。1883年の創業以来、「喜びを共に創る」という経営理念の下、焼酎造りは欠かせない生産農家や販売店、消費者全てに感謝し、常に顧客に喜んでもらえる焼酎造りを継承。今年で創業130周年を迎える。
小正醸造では、焼酎の原材料となるサツマイモの品質管理にこだわり、同社と強い信頼関係のある地元農家でのみ収穫されたものを使用。さらに、自社で開発した単式蒸留器でサツマイモの甘みを存分に引き出すなど、独自のスタンスを持つ蔵元として一目置かれている。また、農家の顔が見える芋焼酎造りをと、同社製品のラベルには生産農家の人々の名前が刻まれている。
昨年、小正醸造が誇る4種類の芋焼酎がついに米国に上陸。中でも「蔵の師魂」(くらのしこん)は、南薩摩産の新米コシヒカリと契約農家で育てられたサツマイモ「黄金千貫」を原料とし、かめ壷(つぼ)で3年貯蔵熟成させた深い味わいとまろやかさが魅力。また、黄金千貫を原料に、シラス台地に磨き抜かれた水を仕込み水として黒麹(こうじ)で醸した薩摩焼酎「小鶴くろ」。イモの黒麹の味とイモの香りのバランスがよく、飲み飽きしない仕上がりに。そのほか、独自の低温発酵・低温蒸留で仕上げたソフトでマイルドな麦焼酎「Window’sむぎいち」、原料米の濃厚な味わいとまろやかで端麗な味を持つ麦がブレンドした貯蔵熟成焼酎「Window’s磨」も、ここ米国で味わうことができる。
130年の歴史の中で培われてきた伝統技法と最新のテクノロジー、そしてこだわり抜いた薩摩の原材料で造られる小正醸造の焼酎をぜひ堪能してみては。

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信頼ある生産農家によるサツマイモのみを使用(写真はいずれも同社提供)

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「蔵の師魂」

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「小鶴くろ」

〈情報〉
小正醸造株式会社
〒899―3101 鹿児島県日置市日吉町日置3309
【電話】+81-99-292-3535
【ウェブ】www.komasa.co.jp
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2013年2月9日号掲載)

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