「国宝」は受賞逃す

第98回アカデミー賞、主演男優賞受賞のマイケル・B・ジョーダンさん(右)と主演女優賞受賞のジェシー・バックリーさん(左)©A.M.P.A.S.
第98回アカデミー賞授賞式が15日、ロサンゼルスで開かれ、映画「ワン・バトル・アフター・アナザー(One Battle After Another)」が作品賞を受賞した。同作は監督賞(ポール・トーマス・アンダーソン)など主要部門を含む6部門を制し、今年の賞レースを席巻した話題の中心となった作品として注目を集めた。。
一方、メーキャップ・ヘアスタイリング賞にノミネートされていた日本映画「国宝」(Kokuho、李相日監督)は受賞を逃した。日本作品として同部門へのノミネートは初めてで、注目を集めていた。
「ワン・バトル・アフター・アナザー」は、娘をさらわれた元革命家が救出に挑むアクションスリラーで、緊迫感あふれる展開が特徴の作品として高い評価を得ている。 「国宝」はヘアメークの豊川京子さんらが候補入りしていた。過去にはカズ・ヒロ氏が海外作品で同賞を受賞している。(関連記事2面)
受賞スピーチ
•主演男優賞:マイケル・B・ジョーダン(Michael B. Jordan/『Sinners』)
時代の分断や不平等に言及。「物語には社会を映し、変える力がある」と語り、受賞を個人の栄誉ではなくコミュニティ全体の前進と位置づけた。さらに、表現の場における多様性と機会の重要性を訴え、次世代に向けて「声を上げ続けてほしい」と呼びかけた。未来への強い希望をともに示した。
•主演女優賞:ジェシー・バックリー(Jessie Buckley/『Hamnet』)
現代社会の不安や喪失に触れ、「物語は痛みや悲しみを分かち合うためにある」と語った。分断が深まる時代における共感の大切さを強調し、芸術が人々をつなぐ力を持つことに言及。静かながらも社会に寄り添うメッセージが会場の心を打ち、多くの人々に響いた。