デビュー10周年記念で初のワールドツアー
デビュー10周年を迎えた、日本を代表するコメディアンヌ、渡辺直美が現在、初のワールドツアー「Naomi Watanabe WORLD TOUR」を開催している。自身4年ぶりの単独ライブとして、2014年に留学した思い出の地、ニューヨークを皮切りに、ロサンゼルス、台北(台湾)を回る。
ニューヨークの由緒あるライブハウスの一つ、ウェブスター・ホールで2日に行われた公演は、渡辺のライブを一目観ようと押しかけた大勢のファンで、会場は満員に埋め尽くされた。
オープニングは、ビヨンセの「リング・ザ・アラーム」から「クレイジー・イン・ラブ」。軽快なビートに合わせて、ハチのような黄色に黒の縞模様の衣装を着た渡辺が舞台に登場すると、場内は一気に盛り上がりを見せ、会場中から「ナオミー!」という歓声が。渡辺も気合十分の激しいダンスで応えた。さらに、バックダンサーも登場して、全員で息が合った完璧なダンスを次々と披露。
MCで、「サンキュー! ハーイ、ガーイズ!! Nice to meet you! I am Naomi Watanabe.」とあいさつ。「今日はね、知っている方も、知らない方も楽しんでもらえるようにがんばります」と、おもむろに、言葉を必要としない“マシュマロ・キャッチ”のパフォーマンスを始めた。客席から選ばれた観客がステージに上がり、マシュマロから始まり、大福、肉まんを投げ、ニューヨーカーから爆笑をさらった。
続いて、口に残った肉まんをもぐもぐさせながら、再びビヨンセの「ラン・ザ・ワールド」を完全コピー、完璧なパフォーマンスを見せた。
衣装チェンジのタイミングでは、ステージ中央のスクリーンに自己紹介のVTRが流れたり、女性芸人とのコラボネタなどを披露するなど、観客を飽きさせない演出でプログラムを進めた。
後半、米国国旗を模したセクシーな衣装で、レディー・ガガの「テレフォン」、「ユー・アンド・アイ」、そして「アプローズ」を披露。フィナーレでは再びビヨンセに戻り、「シングル・レディース」、「リッスン」を披露、ニューヨーカーたちは極限まで洗練された“渡辺直美”の“和製ビヨンセ”を心ゆくまで味わった。
ライブ後、「お客さんのおかげですごい私も気分が高ぶって、すごい盛り上がりました。ありがとうございました」と本紙にコメントし、またニューヨークでライブをしたい、と次なる目標を熱く語った。
渡辺直美のインタビュー記事はこちら。
(2016年10月8日号掲載)