デリバリーは午前2時まで対応
日本食ビストロ&寿司バー「ミカド」
14丁目と6番街のコーナー近くで営業する日本食ビストロ&寿司(すし)バー「ミカド」。オーナーのヤンセンさんが目指すのは「ささっと手頃な価格で食べられる日本料理を、もっとたくさんのニューヨーカーに利用してもらうこと」。店舗を訪れなくても気軽に利用できるようにと、デリバリーに力を入れ、夜11時に店舗を閉めた後も、午前2時までオンラインからのデリバリーに対応する。対応エリアも、南はハウストン・ストリート、北は32丁目まで。東西は1番街から11番街と広範囲だ。
ランチとデリバリーが人気
同店で人気なのは午前11時から午後4時まで利用できるランチメニュー・デリバリー。仕事が忙しく、オフィスから出られない日本人ビジネスパーソンなどがよく利用するのだとか。チキンやサケの照り焼き弁当(ランチタイム価格:10.50ドルと11ドル)、カツカレー(チキンとポークの2種。ランチタイム価格:10ドル)、2種類選ぶと10ドル、3種類選ぶと13ドルの巻き寿司コンボなどが人気。ボリュームもたっぷりで、メニューも豊富。「毎日利用してほしいので、飽きずに食べ続けられるよう、バリエーションを多くしている」そう。
「日本で食べてもおいしい」が基準
初めての渡米後、ジョージア州で初めて従事したのが寿司レストランでの仕事だったというヤンセンさん。2007年にテネシー州で日本食レストランを立ち上げ、ニューヨークでは10年にこの店をスタート。毎朝、新鮮な食材を仕入れるのは「寿司や刺し身の鮮度が日本人の皆さんにも気に入っていただきたいから」。日本の味に近づけるため、知人の日本人には常に「これは日本で食べてもおいしいと感じるか」と質問してしまうそう。
バラエティー豊かな特製ロール
アートが日常に溶け込んでいる街ニューヨークに店を持ってからは、純粋な日本の寿司には無い巻き寿司をたくさん開発し、美しいデコレーションと共に届けるのも楽しみの一つと話す。「ミカド・ロール」は、ペースト上にしたマグロをスパイシーに味付けし、大豆でできた「ソイペーパー」(のりの代わりになるもの)で巻いた。トッピングにはアボカドと豪華なロブスター・スライスが載って14ドル。「グリーン・ホーネット・ロール」は米を使わない巻き寿司。スパイシーなマグロペースト、うなぎ、アボカドをソイペーパーで巻き、トッピングはマグロ、白マグロ、アボカド。わさびソースとしょうゆでいただく。
◇ ◇ ◇
ヤンセンさんが目指すのは気負わずに気軽に楽しめる、日本食。ランチタイムの営業も5時間と長く、デリバリーにも深夜2時まで対応してくれるので、気軽に利用したい。
◎情報
日本食ビストロ&寿司バー「ミカド」
【住所】525 6th Ave(6th Ave角)
【電話】212-255-9981
【営業時間(店舗)】午前11時〜午後11時
【オンラインオーダー】午前11時〜深夜2時(ミニマム10ドル、デリバリー追加料金なし)
【ウェブ】www.mikadonyc.com/
(2016年12月17日号掲載)