〈歯科〉20年後の歯並びや健康まで考えて治療
顔全体の印象を大きく左右する、「歯」。歯並びや着色などのコンプレックスがあるため、「人前で自然な笑顔ができない」という人も多いのではないだろうか。特に、白く美しい歯を持つことが社会的信用などにもつながる米国社会では、歯科矯正やホワイトニングなどの審美歯科治療を受ける人が増えている。そこで今回、一般歯科に加え、審美歯科治療も行っている古川理香先生にお話を伺った。
「審美歯科治療とは、歯の美しさだけを追求するものではありません。歯や歯茎が健康だからこそ初めて生まれる『自然で美しい笑顔』。そのための治療が、私たちの使命です」と語る、古川先生。人はそれぞれ、歯の形や顔の輪郭、唇のライン、歯茎の高さ、顎関節の位置などに、異なる特徴を持っている。また、年齢や性別によっても、歯の大きさや色が変わる。これらの要因を踏まえた上で、全てが調和するように仕上げるのが、医師の腕の見せどころだ。
「例えば歯のホワイトニングは、眼球の白い部分と同じ色にすることで、顔になじむよう仕上げます。矯正の場合は、無理な抜歯をせず、できる限り今ある健康な歯を生かすことで、周りの骨や歯茎の健康を促進します」。施術即日に実感できる美しさはもちろん、10年、20年後の歯並びや健康までを考えて、古川先生は治療を行う。医学的根拠に基づいて、より正しい歯並びや噛(か)み合わせを実現することで、口周りの皮膚のたるみが改善するなど、自然な美しさを引き出すことも可能だという。
もちろん、口元を美しく見せるためには、健康な口腔(こうこう)内環境をつくることが大前提。一般歯科治療も行っている古川歯科では、虫歯治療・歯周病・矯正まで幅広い相談を受け付けている。審美歯科治療の初回コンサルティングは無料。一般歯科治療の初回コンサルティング料は有料だが、その半額が後ほど治療費から差し引かれる。歯のこと以外にも、保険のこと、料金のことなど、米国での歯科治療には不安がつきもの。「患者さんのすてきな笑顔を引き出すために」親身になって取り組み、あらゆる相談に日本語でのってくれる古川先生は、心強い存在だ。
ふるかわ りか 小学生の時に両親と共に渡米。メリーランド大学ボルチモア校歯学部卒業。ニューヨークで歯科医として開業。完全予約制で患者一人一人との相談時間を充分に取り、丁寧で、相手の立場に立った治療を心掛けている。
情報
Bridge Oral-Facial Surgery & Implant Center
【電話】212-355-7616(日本語可)【ウェブ】www.bridgeoralfacialsurgery.com【住所】230 E 48th St, Suite 1C, New York
【診察時間】月—木曜 午前9時〜午後6時【その他】歯科保険・ クレジットカード使用可
(「WEEKLY Biz」2013年12月14日号掲載)