ニュージャージー州のフィル・マーフィー知事は22日、嗜好(しこう)用マリファナ(Marijuana)の合法化や販売などに関する規制を定めた一連の法案に署名した。同州は嗜好用マリファナを合法化した14番目の州となった。
21歳以上の使用が合法化され、6オンス(約170グラム)以下の所持が非犯罪化された。同法案は昨年11月、住民投票により圧倒的多数で可決された。州から許可された販売店でのみ販売が許可される。
マリファナの使用を禁止することで、毎年低レベルの麻薬犯罪による逮捕率が上昇し、不当逮捕、人種差別が起こっていることをあげ、マーフィー知事は合法化にむけ知事就任時から訴えていた。
今回合法化されたことにより、州の予想では、1億2600万ドルの税収が見込めるという。
ニューヨーク州では、クオモ知事によって嗜好用マリファナの合法化が2019年から検討されているが、税収の使途や各地域の販売許可店の規定などを巡り、議会との合意に至っていない。
(2021年2月27日号掲載)