【寄稿】事実かデマか:新型コロナウイルスワクチンとブースター接種にまつわる誤情報を暴く

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『私たちなら、できる』 新型コロナウイルス啓蒙キャンペーン

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが発生して2年が経つ今も、このウイルスとワクチンに関する誤情報や誤解が生じ続け、SNS、オンライン、日常会話などで形を変えながら蔓延しています。ワクチン接種やブースター(追加)接種を受けるかどうか、または他の予防策を講じるかどうかを判断する際に、このような誤情報に惑わされないようにするには、信頼できる情報源から事実を入手することが重要です。

3月2日現在、CDCの発表によれば、接種対象者のうちブースター接種完了者の割合は、アジア系アメリカ人で59%弱、ハワイ先住民および太平洋諸島民では45%強です。社会全体でワクチン接種を完了するには、まだ長い道のりがあります。念のためにお伝えすると、ファイザー・ビオンテック製またはモデルナ製ワクチンの2回目接種から5か月以上、あるいはジョンソン&ジョンソン(ヤンセン)製ワクチンの場合は接種から2か月以上経過した方は、12歳以上であれば誰でもブースター接種を受けることが推奨されています。
以下は、新型コロナウイルスワクチンとブースター接種の誤情報に対する事実です。

 

誤情報:ブースター接種が必要だということは、ワクチン接種が効いていないしるし。

事実:新型コロナウイルスのワクチンは、重篤化、入院、および死亡を予防する点で有効だと科学的に示されています。ただし、軽症および中等症に対する保護効果は時間の経過とともに徐々に低下する可能性が研究で示されており、ブースター接種を受けることで、この保護効果を延長することができます。また、新しい変異種に対する保護にも有用です。

 

誤情報:ワクチン接種とブースター接種を受けていれば、マスクや社会的距離はもう必要ない。

事実:ワクチンは新型コロナウイルスをうつすリスクやうつされるリスクを軽減しますが、特に混雑した換気の悪いところでは、呼吸や会話を通じて空気感染する可能性があります。新型コロナウイルスの伝染を防ぎ、感染するリスクを下げるために、2歳以上のすべての人が、予防接種を受けたかどうかに関係なく、公共の屋内エリアでは、顔によくフィットしたマスクを着用する必要があります。一般に、屋外ではマスクを着用する必要はありません。

 

誤情報:新型コロナウイルス感染症の治療法が増えてきたので、ワクチン接種はもう必要ない。

事実:新型コロナウイルスとの闘いでは多くの進歩がありましたが、治療には限界があり、初めから病気を予防する方が望ましいといえます。「新型コロナウイルス経口治療薬」などの抗ウイルス薬を含む一部の治療薬は、感染してから数日以内に服用する必要があり、最もリスクの高い人のみが対象となっています。他の治療薬は、注射か、または医療施設で複数回にわたり点滴で投与します。治療薬の供給は限られており、新型コロナウイルスの感染を予防するものではありません。また、費用も高額です。ワクチン接種を受けると、私たちの体がこのウイルスを認識して戦うことを学びます。無料で提供されているワクチンとブースター接種は、重症化、入院、および死亡に対する最善の予防策です。

 

誤情報:新型コロナウイルス感染症にかかることで得られる自然免疫の方が、ワクチン接種から得られる免疫よりも優れている。

事実:新型コロナウイルス感染症が重症化するリスク、または後遺症が長期化するリスクは、新型コロナウイルスワクチンの潜在的な副作用をはるかに上回ります。ワクチン接種を受けることで、ほとんどの人は重症化に対する高い予防効果が得られます。最新のデータによると、ワクチンを受けていない18歳以上の成人では、ワクチンを受けた成人に比べて、新型コロナウイルスに感染する可能性が5倍高く、入院する可能性は16倍高くなっています。感染すれば、他者にうつす可能性もあるため、予防接種は周りの人々も保護することになります。ワクチン接種は、既に感染したことのある人に対しても強力な保護効果を発揮し、再び感染するリスクを減らします。

新型コロナウイルス感染症、ワクチン、ブースター接種に関する誤情報や誤解が蔓延しています。誤った情報は、ワクチン接種を受けるか、またはその他の予防策を講じるかについて正確な情報に基づいて判断することを妨げ、人々を重症化、入院、および死亡のリスクにさらす恐れがあります。

ワクチンとブースター接種に関する正確な、科学的根拠に基づいた情報については、www.vaccines.govをご覧ください。

 

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