千賀・大谷のメジャー初対決に日本人多数来場
大リーグのニューヨーク・メッツ主催の「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト(Japanese Heritage Night)」が8月25日、本拠地のメッツ・シティフィールドで開催された。当日の午前10時半まで、雨による試合の順延が懸念されたが、晴天に恵まれた。今回のイベントは、千賀滉大選手(メッツ)と大谷翔平選手(エンゼルス)の対戦に際して行われたもの。
千賀選手と大谷選手のメジャーでの初対決とあって、浴衣姿や桜模様が入ったメッツの帽子(来場者に限定数配られた、イベント特別仕様のもの)をかぶった日本人が多数来場した。
共催の在ニューヨーク日本国総領事館をはじめとした日系コミュニティー6団体(ニューヨーク商工会議所、ジャパン・ソサエティー、全米日系人博物館、米日カウンシル、ニューヨーク日系人会)が集い、セレモニーは午後6時半から始まった。
フィールドの大型スクリーンには5月に行われたジャパンパレードなど、日米交流に関するビデオが放映され、千賀選手もメッセージを寄せた。
始球式は在ニューヨーク総領事・大使の森美樹夫氏が、昨年に続く2回目の登板。投球は捕手の佐藤貢司・ニューヨーク日系人会会長のミットから外れたものの、観客から大きな声援が上がった。その後、ミュージカル女優の前嶋利菜さんが着物姿で米国国歌を独唱。会場からの拍手とともにイベントは無事に終了した。
試合の合間にもフィールドの大型スクリーンには時折、スタジアム外で行われた太鼓グループ(COBU)による演奏が映し出された。
23日のレッズ戦で右肘の靱帯(じんたい)を損傷した大谷選手だったが、「2番指名打者」で出場。先発登板した千賀選手から二塁打を放つなど活躍した。試合はエンゼルスが3─1で勝利した。
(2023年9月2日号掲載)