9回目のNYカーネギーホールも盛況
国際アーティスト連盟協会(梶木敏巳会長)の主催で7月24日、毎年恒例の花と芸術の祭典「Japanese Kajiki’s Artist Show」がニューヨーク・カーネギーホールのワイル・リサイタルホールで開催された。
「花と芸術を通して、文化の向上と心の潤いを高めていくことで社会貢献をしていきたい」との思いの下、梶木会長が司会を務め、日本の歌や文化を世界に発信する同イベント。9回目のカーネギーホールとなった今回は、花や着物のショー、琴の演奏といった日本の独自の文化を組み合わせた盛りだくさんのパフォーマンスで、会場に詰め掛けた来場者を盛り上げた。
今年初登場となったパリコレで活躍するメンズモデル、ロマ・トニオロさんは着物姿で、「荒城の月」や「故郷」といった日本の名曲や「大きな古時計」を力強い歌声と流暢な日本語で歌い上げた。
伝説のバンド“ブルー・コメッツ”のメンバーだった歌手の三原綱木さんも特別ゲストとして出演し、ジャズピアニストの佐々木浩平さんのアレンジや、シンガーのENNAさんらとともに往年のヒット曲をメドレーで披露した。
また、ステージでは着物をウエディングドレス風にアレンジしたブーケショーや、佐賀県の陶芸作家で人間国宝の井上萬二さんの陶器を用いた、フラワーデザイナーによるフラワーアレンジメントショーなども行われ、日米の観客を楽しませた。
ニューヨークのゴスペル大会で優勝経験もある実力派シンガーのTiAさんがラストを飾り、迫力のある歌声で会場を沸かせた。
ロビーには、全国のフラワーデザイナーたちから寄せられた作品や、人間国宝・井上さんの貴重な白磁の陶器とコラボレートした4人のフラワーデザイナーの作品なども展示され、来場者の関心を引いていた。
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同協会は、フラワーデザイナーの活躍を支援し、花を通じた国際文化交流と地域振興、また花とコラボレーションしたアーティストの活躍の場を提供している。
(2019年8月10日号掲載)