錦織圭「ここに来るとやっぱりワクワクする」

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USオープン前に記者会見

テニスの全米(US)オープン開幕を3日後に控えた8月23日、錦織圭選手(日清食品)は滞在先でもあるニューヨーク唯一の日系ホテル「ザ・キタノホテル ニューヨーク」で行われた記者会見で大会に向け意気込みを語った。(会見内容は抜粋)

記者会見でUSオープンに向け意気込みを語る錦織圭選手=8月23日、ニューヨーク(撮影:田部井)

記者会見でUSオープンに向け意気込みを語る錦織圭選手=8月23日、ニューヨーク(撮影:田部井)

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現状の体調をいろいろ皆さん心配しておりますけど、息苦しかったりとかあるいは痛めた右腕の調子とか、分かる範囲で教えていただければと思います。

錦織選手 体調は戻りました。あの原因もなんとなくですけど、一応判明して、まあ今大丈夫なんで、体調は全く問題ないです。

ウィンブルドンでも試合されたロジャー・フェデラー選手が38歳です。「(その年で)なんでこの人まだやってるんだろう。そろそろ、いなくなったらもっといいのにな」と思うこともありますか。昔思っていたテニス選手のピークだったり限界っていうのと違い、また自分もこの先、結構まだできるんじゃないっていう励みにもなったりしますか。

錦織選手 それは確実にあると思います。多分、自分は20歳のころは「30歳くらいで、もう引退するのかな」っていうのはちょっと考えていたので。それは今、現役でやってる選手たちのおかげというか、トレーニングの進歩だったりいろいろなことはありますけど。モチベーションには確実になってるので。フェデラーだけはずっとやっててほしいなっていうのはちょっとあります。まぁずっと昔から自分のアイドルでしたし、目指している、まあ今も目指している選手なので。いつも試合はしたいなと思ってるので。この前のウィンブルドンも、試合の前、ロッカーからセンターコートに入る道の途中で泣きそうになるくらい、なんかエモーショナルな感じになっていたので、すごくワクワクと、彼とあそこでできるっていう、こう、試合前のなんか、こう、高揚感っていうか、うーん、初めての経験で、涙が出そうなくらいなんか変な感じだったので。フェデラーとはいつでも試合はしたいなと思ってます。

後輩に当たる望月慎太郎選手がウィンブルドンジュニアの男子シングルスで優勝して、ジュニアの世界1位になりました。後輩の活躍をどのように見ていますか。

錦織選手 むちゃくちゃうれしいですよ。プレーを見ててもこの1年くらいで、がらっと上達しましたし、プラス、こう、テニスがすごく楽しみなプレーをするので、将来がすごく楽しみな選手の一人なので。すごく努力家ですし、真面目なので。まあ真面目すぎる部分もあるので。なんかそういう部分もプラスの面に変えていければいいのかなと思います。

今20代で迎える最後のUSオープンだということで、去年までと違った部分とかありますか。

錦織選手 いやーちょっと、今日課題になってるんですけど、「20代最後の」っていうのの回答の正解が分からなくて。特に、何も思っていないので、あんまり、んー、ちょっと答えがないというか。「例年通りの」っていう感じですね。なんか、今年が特別っていうことでは特になくて、いつも通り試合にも入っていきたいですし、入っていくべきだと思うので、あんまり考えず、試合ができたらなと思います。

フェデラーとやっぱりウィンブルドンでやりたいとか、なかなか勝てない選手に勝ちたいとか、ある意味、少年みたいなワクワクしたような、そういうモチベーションというのはまだ、錦織さんの中にありますか。

錦織選手 ありますね。フェデラーとは本当に何回でもやりたいですし、まぁ、今一番試合したいのは、よっしー(西岡良仁選手)ですね。ちょっと、けっこうコテンパンにやられたので。えー、リベンジしたいと思います。

USオープンで5年前に決勝の舞台に立ちました。昨年もベスト4。この全米に対する特別な思いはありますか。

錦織選手 ここに来るとやっぱりワクワクはあります。他のグランドスラムよりも、結果としては一番残してるので。なんとなく気持ち的には、まあ落ち着いた中で、こう、高揚感だったり、楽しみの気持ちっていうのは他のグランドスラムよりはちょっと多いかなとは思います。まぁ、それはもちろん結果を残してるので。そうですね。気持ち的にはすごく前向きな。ちょっと、こう、夏に1回戦で二つとも負けてるので、ちょっとその不安はあったりはしますけど、まあ、なるべくフレッシュな気持ちで1回戦から入れるようにはしたいと思います。

滞在先の「ザ・キタノホテル ニューヨーク」のスタッフから花束受け取る錦織圭選手=8月23日、ニューヨーク(撮影:田部井)

滞在先の「ザ・キタノホテル ニューヨーク」のスタッフから花束受け取る錦織圭選手=8月23日、ニューヨーク(撮影:田部井)

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