ロサンゼルス倫理法人会事務長 ミリオン佳子さん
From California Interview(8)
倫理研究所USAは現在、「カリフォルニア州倫理法人会」(ロサンゼルス)の下に、「ロサンゼルス倫理法人会」と「オレンジカウンティ倫理法人会」がある。今回は、2018年に設立された「ロサンゼルス倫理法人会」の事務長である、ミリオン佳子さんにお話を伺った。(写真はいずれもミリオンさん提供)
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ミリオンさんが倫理法人会に入会するきっかけは、カリフォルニア州倫理法人会が主催した年始の「名刺交換会」であった。飯田たかし会長の勧めで、気軽な気持ちで参加したという。「初めはどんな団体なのかわからず不安でしたが、参加してみたらとても居心地が良かったのです」と、ミリオンさんは当時を振り返る。その場で入会し、翌週から「経営者モーニングセミナー」に出席。皆で倫理法人会の歌を歌ったり、『万人幸福の栞』を輪読したりすることに驚いたものの、〈引き続き参加したい〉という意欲が湧いた。「ここに来ると元気がもらえるので、毎週行き始めました。楽しくて仕方がないのです」と笑顔で話す。
経営に大いに反映
ミリオンさんは、IT関連のインフラやアプリケーション開発の事業を2017年に立ち上げた。大手IT企業を相手に日々奔走するなかで、『万人幸福の栞』の十七カ条は経営に大いに反映されているという。
清掃の実践が習慣に
例えば、「家の玄関前をきれいにすると良いことが舞い込む」という話を聞き、半信半疑で実践。毎朝掃除とモップ掛けを続けたところ、収入が1.3倍になった。また、その時探していた引っ越し先も、思い描いていたところに決まった。これは、ミリオンさんが倫理の実践によって経営者としての心境を錬磨した結果であろう。今では、清掃の実践が習慣になっている。
ミリオンさんは、倫理の「100日実践」に習い、離れて暮らす息子にポストカードを毎日書き、投函した。すると、「息子を取り巻く人々との人間関係が非常に良くなった」という。母親から心温まるレターを受け取ることによって、息子さんにも周囲の人たちに対する心境の変化があったに違いない。
『万人幸福の栞』十七カ条の実践に手応え
「目に見えないところで(純粋倫理によって)いろいろなものが変化していることを感じています。そして、結果が現れるスピードも早くなっています」と、『万人幸福の栞』十七カ条の実践に手応えを得ているミリオンさん。今後は、「アメリカのみならず、世界中に倫理を広めていきたい」と夢を膨らませる。
そのために、英語主体の倫理の会の発足を呼びかけ続け、この度念願が叶った。「倫理の実践によって、私のように人生を楽しんでいただきたいのです。一日一日を楽しむと、とても幸せ。プラスのエネルギーは、必ず周囲の人々に伝わるはずです。そうして世の中の皆が、幸せになってほしいです」と熱く語った。
●プロフィル●
ミリオン・よしこ
ロサンゼルス倫理法人会・事務長。北海道札幌市出身。札幌静修高等学校卒業後、1994年に渡米。Ashworth College卒業後、Gapella Universityでサイバー心理学専攻。米国大手IT企業を経て、17年にWealth Wink LLC.,を設立。現在、倫理的経営を目指し、就業困難な人たちへの雇用を作り出すシステム作りに奮闘中。
(2019年7月27日号掲載)