今、スーパーに行くと「肉なしミートボール」、「 魚なしフィレオフィッシュ」、「蟹なしクラブ・ケーキ」…という ような“代替プロテイン”商品をよ〜く目にするかと思います。 かなり挑戦的なネーミングですよね。
でも、これらの加工食品は、ちょうどいい感じの「調理」 が施されているということもあって、ほぼ本物?と、 ほとんど見分けがつかない(もしかすると、 こっちの方が美味しい?)仕上がりになってたりするんです。
たぶん、消費者の方々からの「こんなのどうせ偽物でしょ? どうせ美味しくないんでしょ?」 といった疑心や厳しいツッコミに晒されることで、 調理方法に工夫を加えたり改善したりして、 味や食感などを向上してきたるのでしょうね。
この「調理」することにより本物とほぼ同じ、 あるいは本物以上に美味しくなる加工食品タイプの主な『 代替プロテイン』商品に、ハンバーガーのパテがありまして、 この1年程の間に『Beyond Meat』や『Impossible Foods』などのブランドによる競争が激化しニュースに。 あと、 冷凍食品を生産する技術も今やかなり高度になってますので、 そのあたりの工夫もあるのでしょう。
逆に言うと、「調理」などの加工が施されず、 素材そのままの味や食感で勝負することが一般的な『 代替プロテイン』商品、例えば、ミルクなどは、 本物の牛乳との違いはまだまだかなり大きい印象。
実際、豆乳(ソーイ・ミルク)、アーモンド・ミルク、 ココナッツ・ミルク等々、牛乳以外から成るミルクの『 代替プロテイン』商品はいろいろありますが、この手の商品は「 牛乳の代わり」と言うより、それぞれ別もの、 牛乳にない特徴や恩恵をウリにした別ジャンルの商品という感じで 普及が進んでいる気がします。
なので、素材そのままの『代替プロテイン』商品は、 もともとの本物とは比較せず、 まったくの別ものとして食べてみる方が良いかも? そうすることで、 新しいお料理のアイデアも思いつくかもしれません。
(次回は7月第4週号掲載)
りばてぃ
「ニューヨークの遊び方」(nyliberty.exblog.jp/)作者。Liberty & Friends, Inc.の創設者。米国で事業を展開する日系企業向けにマーケティングを中心とした各種コンサルティング業務を提供するほか、各種メディアとのコラボレーションを行う。