〈コラム〉人材不足の打開に主婦力

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「永野・森田公認会計士事務所 日下武」ビジネスのツボ 第81回

トランプ大統領の政権になり、就労ビザの取得が難しくなっているようです。私のクライアント企業でも駐在員の就労ビザは新規取得だけではなく、延長申請も却下されるという問題が起きており、これからもアメリカでは日本人の人材不足が進むことが予想がされます。
先日、日本のテレビのニュースでみたのですが、共働き世帯の数が右肩上がりで増え続けこの10年で175万世帯も増えているようです。特に専業主婦の再就職をする環境がよくなっていると聞きました。最近では専業主婦が再就職をして社会で活躍するドラマも放映されていて、日本では主婦力に注目されているようです。一般的に専業主婦が長かった方は働いていない期間は何もスキルを積んでいないと思いがちですが、実際は家事をきちんとこなすということはマルチタスク能力と呼ばれ、複数の仕事を限られた時間で進める能力を磨いてきたと面接では評価される企業もあります。営業で採用された専業主婦の例をみると、主婦としての消費者目線から商品を売り込めるので説得力があり、良い結果を得られる場合が多いらしいです。

ある企業では、能力を発揮できれば短時間勤務でも高い収入が得られるスマートキャリアと呼ばれる方式を導入を始めています。正社員ではなく短時間勤務で採用した場合でも専門性の高い仕事ができる場合には、従来の2倍近くの時給を得ることができるという方式です。もともと人事部で働いていて、子育てのために5年のブランクをとった後、子供が学校に行きだしたので、その時間を利用して、スマートキャリア方式のある企業に再就職した例があります。短時間勤務しかできないので簡単な仕事しかないのかなと諦めていたようですが、専門性が高く時給も良い働き方をみつけ、とても満足しているようです。

雇用者側も金脈を見つけたようなコメントをしています。正当に業務の難易度に合せて時給を決めるので双方にとってメリットがある方式だなと感じました。弊会計士事務所でも人材を募集すると専業主婦の応募者が多いのですが、確かに優秀な方が多いです。
日本では高い時給の短時間勤務の求人は増えているようで、専業主婦の再就職の選択肢は広がっているようです。アメリカでも日本語のできる人材が必要な企業は働き方を多様化し、良い人材を確保することがこれからの人材不足に対応する一つの手段かも知れません。皆さんの成功をお祈りいたします。

business-kusaka-takeshi〈プロフィル〉 日下 武(くさか たけし) 永野・森田公認会計士事務所NJ拠点マネージャー。大手日系食品商社での営業経験を生かし、顧客の立場になって、全体的なビジネス、会計、税務相談を受けている。メーカーからレストラン、リテーラーマで、幅広く顧客を持つ。
ウェブwww.nagano-morita.com/ Tel:201-363-0050 E-mail:[email protected] 2125 Center Ave., Suite 104, Fort Lee NJ
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