〈コラム〉Bookkeepingは思っているほど難しくない

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永野・森田公認会計士事務所 日下武「ビジネスのツボ」 第84回

2019年に入り、今年は何か新しいことを学びたいと思っていたけれども、日々の仕事に追われて時間が過ぎてしまった人も多いかと思います。私の知り合いでもBookkeepingの勉強をはじめるのでわからないことがあったら相談にのってほしいという方が多くいたのですが、いざ1月になり、少し勉強を始めてみると思っていたより難しい、わからない、専門用語ばかりでつまらないといった理由で足踏みしているうちに1カ月が過ぎてしまった方が多くいます。

Bookkeepingの勉強を始めたいという動機は役に立ちそうだからと答えが多いのですが、それは正解だと思います。Bookkeepingは儲けや財産の状況を表す財務諸表を作成するための技術です。財務諸表という経理職で使うイメージが強いですが、営業職の方では売上と利益の情報、エンジニアの方ではコストの情報、投資家の方では経営分析など、会社に関わるほとんどの方が利用できる資料になります。

財務諸表の代表的なものには、バランスシートとインカムステートメントという2つのレポートがあります。大まかにいうとバランスシートは現在の財産の状況、インカムステートメントはある期間での儲けの状況について表します。財務諸表の数字がどのような取引から構成されているかということもわかっておけば、理解が深くなる思います。そこでBookkeepingの仕訳の知識が必要になります。

Bookkeepingや仕訳というと難しく聞こえますが、実は5つのキーワードを理解することでBookkeepingの基本は80%マスターしたといえます。

5つとは、Assets(資産)、Liabilities(負債)、Equity(資本)、Expenses(費用)、Revenue(収益)です。何か経済的事象が起きた時、例えば、銀行からローンをして現金が手元に入ってきた時に、現金はAssets、借金はLiabilitiesなど勘定科目とキーワードを結びつけることができれば、もうほとんど仕訳ができたといえます。後は、仕訳帳の左に記帳するか右に記帳するか覚えれば、仕訳の達人になれます。

単純にいうとAssetsとExpensesの性質を持っている勘定科目が増加した時は左側(Debit)に記帳、Liabilities、Equity、Revenueの性質も持っている勘定科目が増加した時は右側(Credit)に記帳します。減少した時は左と右が反対の動きになります。

最近ではQuickbooksなどBookkeepingのソフトがどんどん使いやすくなっていて、仕訳の知識がなくてもある程度の入力することができるようになりました。ただ、そういっても初段階では勘定科目を選ぶのは人間です。Bookkeepingの基礎を知っておくことはビジネスで成功を願う方には強くお勧めいたします。

(次回は3月第2週号掲載)

business-kusaka-takeshi〈プロフィル〉 日下 武(くさか たけし) 永野・森田公認会計士事務所NJ拠点マネージャー。大手日系食品商社での営業経験を生かし、顧客の立場になって、全体的なビジネス、会計、税務相談を受けている。メーカーからレストラン、リテーラーマで、幅広く顧客を持つ。

ウェブwww.nagano-morita.com/ Tel:201-363-0050 E-mail:tkusaka@nagano-morita.com 2125 Center Ave., Suite 104, Fort Lee NJ

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