〈コラム〉時代の変化に対応することが大切

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永野・森田公認会計士事務所 日下武「ビジネスのツボ」 第95回

新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。

先日、5年間使用していたスマートフォンをようやく買い換えました。電話を掛けたり、メールをチェックするには何の支障もなかったのですが、容量不足が目立ち始め、写真もあまり撮れなくなりSNSの投稿も減少、そして今回の決断に至りました。
技術は日々進歩しているもので、5年前に買い換えた時は指紋認識機能で驚きましたが、今回は顔認識機能に驚きました。昔観たSF映画の世界です。40代になってから、「もう歳なのでデジタル化に遅れてもしょうがない」と言い訳をしていましたが、これ以上遅れると化石化しそうです。

世界では様々な大きな変化が起こっていますが、2020年はこの変化にどう対応できるかが成功への鍵になると思います。昔は技術革新が大きな変化の要因を作っていたような気がしますが、現在は環境保護や国際政治なども含めて各業界に大きな変化を与えています。

自動車業界は、環境問題、技術革新の発達から電気自動車への変換が活発化してきており、それにより従来のエンジンの部品を作っていた製造会社は変化を求められています。環境保護に関わる規制の変化からプラスチックを扱う業界はこれからの会社の命運を掛けて違う分野の開拓を余儀なくされているようです。

会計士業界はAIの発達から大きくシステムが自動化しています。個人タックスリターン作成の場合は今まではクライアントに資料を提出してもらい、手入力をしていた作業が多かったですが、現在はフォーム自体を携帯のカメラでスキャンすると全て給与情報がタックスリターン作成ツールに反映できます。

経理についてもどんどん自動化が進んでおり、時給の従業員がたくさんいるレストラン業では面倒であった給与情報の入力も給与システムと互換性のあるタイムクロックやPOSを使用することによって入力が必要なくなったり、POSと銀行口座の情報を帳簿ソフトにつなげることで、日々の入力が簡略化できるようになりました。

近い将来、このようなルーティング入力作業はすべて自動化され、会計士事務所が手伝う必要はなくなるでしょう。技術革新や環境保護から、需要がなくなる仕事も出てくると思いますが、成功者はピンチはチャンスに変えられると言います。次にどのような変化が起こり、どのような需要が高まるかということに感覚を研ぎ澄ますことで新しい仕事が生まれるかもしれません。

(次回は2月第2週号掲載)

〈プロフィル〉 日下 武(くさか たけし) 永野・森田公認会計士事務所NJ拠点マネージャー。大手日系食品商社での営業経験を生かし、顧客の立場になって、全体的なビジネス、会計、税務相談を受けている。メーカーからレストラン、リテーラーマで、幅広く顧客を持つ。

ウェブwww.nagano-morita.com/ Tel:201-363-0050 E-mail:tkusaka@nagano-morita.com 2125 Center Ave., Suite 104, Fort Lee NJ

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