〈コラム〉アレルギーシーズン到来! 花粉症に数カ月悩まされる人も

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日本クリニック「医療の時間」第2診

うららかな日差しと暖かい風がとても心地よく感じる今日この頃ですが、アレルギーをお持ちの方たちにとっては木々や草など様々な植物が原因の花粉症で悩まされる大変な季節です。アメリカでは毎年、4000万から5000万人の人たちがこの花粉症による様々な症状(鼻水や鼻のつまりなど)で苦しんでいます。
通常、木々は初春に受粉し、草など他の植物は春の終わりから夏にかけての時期に受粉すると言われています。そのため、何かの木にだけアレルギーのある人は初春の1、2カ月間だけ症状が出ますが、木に加えて草や植物にもアレルギーのある人では春から初夏までの数カ月もの間、症状に悩まされることになります。
アレルギーのひどい人や長く続く人にはアレルギーテストは大変重要です。これにより、具体的にどの木や植物などにアレルギーがあるのかが分かり、そのアレルギー抗原を避けることが出来るようになります。

花粉から身を守る一般的な方法

(1)花粉量のピークの時間帯(午前5時から午前10時の間)は外出しないようにする。
(2) 家や車の窓は常に閉めておく。
(3) エアコンやエアクリーナーなどを使用し、家の中に入ってくる花粉をフィルターに通す。
(4) 外出先から家に戻ったらすぐにシャワーを浴びるか、露出していた部分を洗う。
花粉症の多くには、関連する食べ物に対してアレルギー反応を起こす場合も見られ、その約40%は口腔アレルギー症候群にかかっているという統計が出ています。この症状はある特定の生の果物や野菜を食べると口の中や喉がヒリヒリしたり、時にはじんましんが出ることなどがあげられます。これは、果物や野菜に含まれるタンパク質がある種の花粉に含まれるタンパク質と似ているため起こると考えられています。
アレルギーの症状に対し、いくつかの治療方法があります。BenadrylやClaritin、Zyrtecなど薬局で処方せんなしで買うことの出来る抗ヒスタミン剤もアレルギーの症状を軽減するのにある程度効果がありますが、医師が患者の症状に合わせ、処方せんを出すことも可能です。
10-05-22 また、アレルギーショットは数年にわたって何度か注射を打ち、アレルギー反応に対する免疫システムを身体の中に構築していく長期的な治療方法です。他の選択肢としては患者の脳と身体を自然な方法で再訓練することにより、アレルギーに対する反応を軽減していくNaetメソッドというものもあります。
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詳しくは日本クリニックまでお問い合わせ下さい。212―575―8910

DrSheen〈今回の執筆者〉ユン・シーン先生/Eun Sheen, M.D.
(日本クリニック/15 W 44th St. 10FL. NY, NY)
韓国、梨花女子大学医学部卒業、ニュージャージー医科歯科大学アレルギー免疫学フェローシップ終了。米国美容医学学会員、米国レーザー医学会員。専門は皮膚科、アレルギー科、美容皮膚科・エステ。

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