〈コラム〉冷え性 パート2 冷えは骨盤や腰椎の歪みが大きく影響

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カイロプラクター DR. 石谷三佳「骨盤・背骨の歪みをリセット」第90回

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血液循環が悪いから冷え性になるわけですが、そのため、筋肉も硬直しています。筋肉が固まっているので、運動しても体が大きく動かず、効率が悪くなるとともに硬い筋肉を動かすことによって関節も痛めやすく、よってけがする頻度が増します。冷え性の原因として、自律神経のバランスの崩れもあります。例えば、強すぎる冷房や暖房での温度差が、自律神経の乱れを引き起こし、体の体温調整をしづらくします。
冷え性の方はお気づきと思いますが、手足の冷えとともに、腕や足のむくみやだるさを感じているはずです。それは、毛細血管や静脈に溜まった血液が心臓に戻ってきにくくなっているからです。
腰から足先にかけての冷えは、骨盤や腰椎の歪(ゆが)みが大きく影響します。その歪みのせいで、足腰の筋肉や神経などの働きを低下させ、血流が悪くなります。腰椎は足をコントロールする筋肉の神経の出口です。腰椎が悪いことでふくらはぎの筋力は低下します。ishitani2ふくらはぎの筋肉は本来、足先に溜(た)まった血液を心臓に戻すためにポンプの役割をして血流を促しますが、ふくらはぎの筋力が低下していることで、ポンプの役割が減り、足先の毛細血管に汚れた血液が溜まります。体内の老廃物を含んだ汚れた血液が溜まっていることで、冷えやむくみになります。さらに、骨盤の歪みは、骨盤内に収まっている腸や子宮、生殖器官などの内臓の働きも悪くさせます。そのため、冷え性が不妊症をももたらし、それら一つの大きな要因は骨盤や腰椎の歪みとも考えられます。さらには、内臓は自律神経が支配していますが、冷え性が起こることによって自律神経系の働きが低下し、自律神経失調症につながることもあります。
次回も引き続き冷え性とその治療についてお話します。
(次回は1月17日号掲載)
MikaIshitani〈プロフィル〉石谷三佳(いしたに みか) 石谷カイロプラクティッククリニック院長、パーマーカイロプラクティック大学院卒、ハーバード大学医学部専門課程終了/米国、米国小児、ニュージャージー、日本カイロプラクティック協会会員/2008「Chiropractor of the Year」受賞

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