〈コラム〉利己的な愛ではなく、命を尊ぶ

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ヒマラヤ聖者、ライフマスター ヨグマタ相川圭子の変容への旅(67)

8月19日池袋コミュニティカレッジ(カルチャーセンター)での特別講座にて

8月19日池袋コミュニティカレッジ(カルチャーセンター)での特別講座にて

暑い夏の盛り、アスリートは大変です。

当初の予定から1年遅れて、今年2021年8月24日より、東京で無観客でパラリンピックが始まりました。この困難な状況の中、多くの人の協力によって開催され、世界中から大勢の選手が参加しています。素晴らしい活躍を願うとともに無事に終わることをお祈りいたします。

人間のハンディキャップを抱えての可能性の開花は、素晴らしい感動を与えます。子供たちにとっても努力して生きる姿が大きな学びを与えます。少しでも弱音を吐いたら、望む結果は出ないでしょう。ハンディキャップを乗り越え、限界に挑戦する、生き方は素晴らしい。

普通であっても不調があるとそこにとらわれ、勇気をそがれてしまいがちな人が多い中、ハンディキャップを乗り越えて頑張っている選手を見て勇気がいただけることでしょう。

私たちは、今いただいているものに感謝することが大切です。精神を統一して一つのことに向かう、意思の力が必要です。アスリートにはこうした晴れの舞台がありますが、そういう舞台がなくても日々生きる力が大切です。私たちにはいろいろな力が与えられています。そこに才能が眠っています。動くことができ、生きているだけでありがたいのです。話をできること。内臓が正しく機能していること、当たり前のことがありがたいのです。病気になってどこにも出かけられなくなると、動けることのありがたみがわかります。また今のコロナの時代、自由に出歩けない、人と大声で話せない、常にマスクをかけるなど不自由なことがあります。自分を守るためにある程度の制約が必要です。自分が生きるために病気にならない、そのための制約が必要です。

生きることについても道徳的な制約が必要です。自由がいいという考えと、コントロールがいいという考えがあります。すべてを尊敬し無心になったときに、本当の自由の解放があるのです。欲は自分のエゴの欲です。心の執着の欲であり、命の大切さを考える必要な欲ではないのです。そのことを見極める力が必要です。

その基準が魂からの愛なのです。利己的な愛ではなく、命を尊ぶのです。人生には問題があります。すべて学びをいただいています。神様からいただいたこの体と心、いかに使い、いかに成長していくかです。気づきを深めていきます。私のところでは魂からの愛で生きることを指導しています。魂に立ち返るのです。みんながそこからパワーをただいているのですから。本当の生き方をやっていきましょう。

(次回は9月25日号掲載)
yogmataaikawakeiko

〈筆者紹介〉
ヨグマタ 相川圭子(あいかわ・けいこ)
世界初の女性ヒマラヤ大聖者。標高5000メートルを超えるヒマラヤの秘境にて死を超える修行を重ね、神我一如に長い間とどまる最終段階のサマディに到達し、究極の真理を悟る。世界平和と真理の証明のためにインド各地で計18回公開サマディを行い、その偉業はインド中の尊敬を集める。2016年6月より3回国連本部で平和のスピーチを行う。現在、世界各国で法話と瞑想秘法伝授を行っている。17年4月よりTBSラジオにて生き方を語る。

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