世界中から収集 600点超を出品
ポスターの初版や原画がズラリ
夢はポスターの美術館を作ることというジャック・レナートさん
せっかく“芸術の街”ニューヨークにいるのだから、アート作品を持ちたい」。そんな方にお勧めなのが気軽に足を踏み入れられる美しいポスターの世界だ。
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ニューヨークのチェルシー地区にある「Rennert’s Gallery」。ポスターに携わって50年のジャック・レナートさんがオーナーの同ギャラリーには、世界中から収集された貴重なポスターの数々が並ぶ。
作品を事前にチェック
収集された600点を超える選りすぐりのポスターのオークションが５月４日、同地で開催される。オークションというと、“高額な美術品が出品され、選ばれた人のみが入場できるもの”と想像されがちだが、ここのオークションには堅苦しい雰囲気はない。参加は無料で、予約も必要なく、誰でも気軽に会場に出向いて、オークションの様子を見届けることができる。
購入希望者にとってうれしいのは「Viewing」と呼ばれる下見期間があること。４月18日から５月３日までの２週間、出品される600点全てがギャラリーに展示され、落札する品を事前に自分の目でチェックし、検討を重ねることができる。Viewingの閲覧も無料。
芸術性の高さと親しみやすさを併せ持ったポスターが並ぶギャラリー
Rennert’s Gallery最大のこだわりは、全てのコレクションが「オリジナル」であること。つまり、第２版以降のポスターは一切扱わず、初版もしくは原画のみを扱っている。19世紀末の欧州を代表するアール・ヌーボーの作品を数多く取り扱い、美術ファンなら「この作品も？」と驚きの声を上げそうな有名作品も取り扱う。日本で人気の高いアルフォンス・ミュシャの原画（水彩）やアンリ・ド・トゥールーズ＝ロートレックのポスターなどもオークションの対象作品に含まれる。
購入しやすい手ごろな作品もそろっており、現代のポスターであれば最高でも500ドルまでという価格設定。懐かしのポップスターが描かれたコンサートポスターは300ドル前後、米アップルのｉＰｏｄ（アイポッド）のポスターなども手に入る。サイズは迫力の大判から、ちょっとした室内装飾向きの小ぶりなものまでさまざま。自分だけのお気に入りを探しに散歩がてらギャラリーを訪ねるのも楽しい。
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オークションにはインターネットや電話でも参加できる。全作品が掲載されたカタログを事前に購入することも可能。詳しくはオークションの詳細が書かれた同ギャラリーのウェブサイト（左記）を参照。
オークション：５月４日（日）午前11時スタート
【会場】Rennert’s Gallery【住所】26 West 17th St（bet ５th & ６th Ave）, NY
【電話】212-787-4000
【ウェブ】www.posterauctions.com
（「WEEKLY Biz」2014年４月19日号掲載）
