「日常生活からインスピレーションをもらう」
ジャパン・ソサエティー(JS)では6日、累計発行部数2500万部を超える大人気コミックス『暗殺教室』の作者であり、漫画家の松井優征氏をゲストに迎え、トークイベントが開催された。
「ニューヨーク・コミック・コン(コミコン)」と連動したイベントで、コスプレ姿の聴衆もちらほら見受けられ、『暗殺教室』ファン、アニメファン、漫画ファンらで盛況だった。
イベントは、質問に答える形で、『暗殺教室』の登場人物や結末などや、コミック誌『週刊少年ジャンプ』の漫画家として生き残ることについての苦労や物語の生み出し方について、松井氏が語った。
物語の生み出し方については、「自分の場合はあくまでも日常生活からインスピレーションをもらいますね。例えばニューヨークなんかでは、トレンチコートを着た女性とTシャツを着た男性のカップルがいます。それは日本ではなかなか見ない珍しい景色だから、そういうのを見ると面白いなって思って、そこから何か作れないかを探し始めるんです。例えば、このカップルが、朝の支度にかける準備の時間は1時間ぐらい違うんだろうなとか。そういう中に漫画を書く作品を書くヒントが潜んでいるんではないかと思います」と明かした。
質疑応答では質問ごとに挙手の数が増え、1時間に及んだトークイベントは大きな拍手の中、幕を閉じた。
(2016年10月15日号掲載)