ニューヨーク元市長で資産家のマイケル・ブルームバーグ氏(73)=写真=が無所属で11月の米大統領選に立候補する意向を示していると、23日に報じたニューヨーク・タイムズを皮切りに複数のメディアが取り上げた。
ニューヨーク・タイムズによれば、ブルームバーグ氏は3月をめどに、共和党最有力候補の不動産王ドナルド・トランプ氏(69)や民主党最有力候補のヒラリー・クリントン前国務長官(68)に対抗するための戦略を組み立て、大統領選に出馬する予定で、既に側近や親しい友人には大統領選のために個人資金から少なくとも10億ドルを使う準備があると話しているとされる。
ブルームバーグ氏は02年から13年までニューヨーク市長を務め、飲食店内での禁煙義務付けなどの新しい法律を数多く実現した名物市長だった。共和党から出馬して初当選時したが、07年に無所属に転身している。
現在も銃規制や移民法の改正などに力を入れた政治活動を行っているブルームバーグ氏について、アドバイザーの一人によると、「国民はイデオロギー重視ではなく、民主、共和それぞれの党と提携しながら結果を出せる政治家を求めているはずだと、ブルームバーグ氏は考えている。民主党からも共和党からも立候補の要請を受けているわけではない」と話しているという。