日本の「守り神」をインテリアに
「鬼瓦家守」が米国初のイベント
「鬼瓦家守」の米国初となるイベントが2月25日、マンハッタンのグローバス和室で行われた。
仕掛け人である新東株式会社の石川達也社長の説明に、予想の倍を超える来場者が熱心に聞き入り、実物を手に取り鬼瓦の伝統に触れる機会に恵まれた。
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展示された作品の一部
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作業風景
1400年の歴史がある鬼瓦は「守り神」として日本建築の屋根に飾られてきたもの。近年、和風家屋の新築需要の激減に伴い鬼瓦を知る日本人も減少してきた。9人の鬼師がコンパクトでデザイン性を高めたインテリアとしての鬼瓦を開発し、鬼瓦の伝統文化を世代につなげていく取り組みをしている。
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鬼師・加藤佳敬さんの作業風景
石川社長は「鬼の顔は怖い方がよりよい」という若い女性が多いことに驚き、「欧米式ではなく日本古来の伝統をそののまま変えずに再現してください」という米国人の意見がうれしいと言う。
日本から世界に向けて発信する「鬼瓦家守」プロジェクト、全米各地で邪気払いの日本文化が受け入れられる日も近いに違いない。
作品の紹介はウエブサイト(onigawara-iemori.jp)参照。
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鬼師・神谷慎介さんの作業風景
(2017年3月11日号掲載)