JENでは9月、東京の東村山市から中学・高校生グループ約20人と引率者合わせ32人が、東日本大震災の復興支援活動のために石巻に来ました。今回が3回目であり震災の翌年より3年連続の活動です。1年目は泥出し活動、2年目は牡鹿半島での漁業支援活動、今年は応急仮設住宅団地の高齢者や独居世帯の部屋の清掃活動を行いました。
子供たちは仮設住宅で暮らす人々との交流は初めてということでした。一方、被災した人の中には震災から3年5カ月が過ぎ、外から来られた方と話をしたいという思いが生まれている人もいて、いろいろな体験の共有がされました。応急仮設住宅に一人で暮らすおばあさんは、「私は足が悪く、周りにいた皆のおかげで生き延びることができたけど、皆大きな地震が来たらとにかく高い場所に逃げないとダメだよ」と自らの体験から得た教訓を話してくれました。
清掃活動の後、地区の集会所で活動の参加者、仮設住宅の住民、周辺の住民が集う昼食交流会を行いました。3年連続で参加された責任者からこんな話を聞きました。参加した子供たちに「今年は沖縄か広島に行こうか」と話したところ、子供たちの方から「また東北に行きたい」と意見が上がったそうです。子供たちの胸の奥深くにまだ「東北」が残っていることが分かりうれしく思いました。JENは、これからも被災地の人びとの心の復興と自立に向け活動を継続してまいります。
【ウェブ】(日本語)www.jen-npo.org
(英語)www.jen-npo.org/en/index.php
(「WEEKLY Biz」(ニューヨーク)2014年10月4日号掲載)
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